医師たちの見解・もう一つの検査【体験談:第8話】
曜日によって診察する医師が異なり・・・
私が通院していたクリニックでは、曜日によって診察する医師が異なりました。
自分の卵胞刺激ホルモンの数値についてどう思うか他の医師にも聞いてみることにしたのです。
一人の医師の見解はこうでした。
「黄体期に測ったエストラジオール・プロゲステロンのホルモン数値はとても良いから、卵巣機能がとても悪い状態と言うわけではないかもしれない。
FSH(卵胞刺激ホルモン)の値だけでは情報が少ない。
もう一つ、卵巣機能の指標になるAMH(抗ミュラー管ホルモン)を測ってみてはどうかな?」
AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは
AMHとは女性の卵巣の中に排卵の元になる卵がどれくらい残っているかを示すホルモンです。
卵巣予備機能を示す一つとして、最近注目され始めてきているようです。
このホルモン数値は35歳を超えてから測定する方が多いようですが、私はすぐに検査してもらいました。
結果を聞きに行く日は生きた心地がせず、もしこの検査も悪かったら、すぐに人工授精にとりかかろうと決めてました。
人工授精については、この頃から少しずつ自分で調べ始めていました。
診察室へ呼ばれ、結果を聞きました。
34歳では平均3.9程を示す所、私は5.24でした。
多嚢胞性卵巣症候群では高い数値を示すことが多いようですが、5程度であれば大丈夫でしょうとの事でした。
少し安堵できましたが、FSHの値が高い事・年齢が上がってきている事は事実なので、検査と治療を進めていくように言われました。
焦りやプレッシャーは消えず、本当に子供できるのかなという落胆と諦めもこの頃から出始めていました。
東京都在住Kさんの不妊治療体験記 全15回
- 【第1話】 あれ、私って不妊かもしれない?
- 【第2話】 大学病院・婦人科へ相談。仕事をしながらの不妊検査
- 【第3話】 不妊治療の現実を知った最初の診断。
- 【第4話】 足の骨折・アトピー喘息を患いながらの不妊治療
- 【第5話】 本格的な通院開始。まずは勉強会に参加
- 【第6話】 不妊検査の開始。私の検査の具体例は
- 【第7話】 天国から地獄へ。卵胞刺激ホルモンの数値が
- 【第8話】 医師たちの見解・もう一つの検査
- 【第9話】 旦那の精液検査の結果は・・・
- 【第10話】卵管造影検査を実施。痛みは・・・
- 【第11話】姉からの説得。人工授精の決意
- 【第12話】仕事を正職員からパートへ。人工授精開始
- 【第13話】転院。そしてリフレッシュの為の旅行へ。
- 【第14話】喧嘩。基礎体温変化。そして待望の・・・
- 【最終話】妊活を始める人へ。自分を休ませてあげる時間を設けて。