100万の奇形精子より1つの良質な精子が大事【体験談】
実際に受精できる精子について、私が知った違いについてお伝えします。
不妊の原因が夫婦どちらにあっても、悩んでいるのは多くの場合女性だと思います。
夫婦で検査はしたけど原因がわからない場合、特に男性は何から始めたらよいかわからないのではないでしょうか。
今回は数字で見る精子の運動率と、実際に受精できる精子について、私が知った違いについてお伝えします。
正直なところ、罠だと思いました。
検査した病院にもよるでしょうが、精液検査の結果を数値のみで示されるところもあると思います。
その時、精子の運動率90%と聞くと嬉しくないですか?
例えば、検査した精液の中に精子が100万いて、そのうち正常に動く精子が90万、動かない精子が10万なら妊娠の可能性はあるでしょう。
しかし極端な話ですが、検査した精液の中に精子がたった10しか無くて、そのうち動いている精子が9、動かない精子が1という場合も運動率90%となるようです。
そして、奇形精子の存在です。
受精できる精子の特徴は、精子の頭の大きさ、頭の形、しっぽの長さ、動き方など正常な精子のみです。
しかし精液検査の数値では奇形はわからず、どんなにヘンテコな形をしていても、しっぽが短く卵管まで泳ぐ能力がなくても、そもそも泳いでいなくてピクピクしているだけでも運動精子としてカウントされてしまうのです。
私は転院した病院で初めてこの事実を知りました。以前の病院では数値で「正常」と言われるだけで、実際どれほど奇形精子が潜んでいたのか全く知りませんでした。
男性たちの中には、もしかしたら奥さんに言われてしぶしぶ精液検査は受けたけど、正常だったし俺には問題はないと思い込んでいませんか?
夫婦ともに検査で問題がないと言われた場合でも、もしかしたら旦那さんの精子が奇形だらけという可能性も無い訳ではありません。
転院先の病院の看護師さんに精子についていちから教わりました。
妊活中の皆さまには常識化もしれませんが、私たちはとても勉強になりました。
まず、男性の精巣で精子の基となる精祖細胞から約3か月かけて精子が出来ます。
つまり今日出た精子は、3か月ほど前に作られたものなのです。
そのため、今日から良質な精子を作るための行動をとったとして、結果が出るのは早くても3か月後です。
奇形精子の原因の1つ目はタバコです。
妊活にタバコが禁忌というのはもはや常識だと思います。
その理由が、たばこを吸うと一酸化炭素が血中に溜まり、本来酸素を運ぶためのヘモグロビンが酸素ではなく一酸化炭素とくっつきます。
そのため体内は酸欠状態、もちろん精巣も酸素不足となり良質な精子を作る機能が低下します。
さらに精子を直接傷つけてしまうこともあるそうです。
2つ目は高温です。精子は熱に弱く、奇形の原因となります。
長風呂、サウナ、ボクサーパンツ等で陰部を締め付けることも良くないようです。
そして3つ目は肥満です。
検査をするとホルモンの値を図る採血をすると思います。
その中で、男性ホルモンであるテステストロンというホルモンがあります。
しかし、なんとテステステロンと脂肪がくっつくと女性ホルモンに変化するというのです。
男性ホルモンが女性ホルモンに変わってしまうのです。
良質な精子を作れるわけがありません。
私は看護師さんの説明を聞いて衝撃でした。
うちの場合、主人はもともと非喫煙者でしたが、お風呂でストレス解消していました。
「長風呂はダメ」というのはかわいそうに思い、お風呂の設定温度を42℃から40度に黙って下げてみました。
ちなみにうちの主人は設定温度が変わったことには全く気づきませんでした。
そして、「トランクスの方が風通しが良いからオススメって言ってた」と伝え、トランクスを渡しました。
うちの場合は特に下着にこだわりがあるわけではなかったので、すんなりと受け入れてくれました。
そして肥満とまではいかないものの、ややおなかがポッコリしていたため、ダイエットと称して糖質制限をしてみました。
朝昼はしっかりバランスよく食べ、夜は白米を抜き、野菜やアボカド、納豆を出しました。
カレーの日は白米の代わりにキャベツの千切りにしました。
主人だけだとかわいそうなので、2人で取り組みました。
そして週に1回は好きなものを食べることで、モチベーションを低下させずにできました。
そして3か月後、再度精液検査を行い、若干ですが良質な精子が増えたと言ってもらえました。
まだ妊娠に至ったわけではありませんが、原因不明といわれていた私たち夫婦にとっては少し前に進んだ気持ちです。
タイミング法を行っている方も、体外受精を控えた方も、数値でみえる結果だけではなく、良質な精子を作ることを目指しませんか?
100万の奇形精子より1つの良質な精子です。