私の多嚢胞性卵巣症候群治療日記。【体験ブログ】
私は現在28歳の看護師です。
24歳の時に結婚し、結婚を機会に妊娠を希望し、すぐに産婦人科に通い始めました。
というのも、私は中学生の頃から長年生理不順があり、以前生理不順で産婦人科を受診した際に、「今は治療は必要ないけど、妊娠を希望するのであれば早めに病院に相談した方がいいよ」と言われていたからです。
結婚した夫は同い年でしたが、義父は長年病気を患っていて余命があまり長くないということもあり、「なるべく早く子供が欲しい」と言われていました。
産婦人科に通い始めて色々な検査を受け、「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されました。
検査の結果から、先生に「治療にはもしかしたら少し時間がかかるかも」と言われたことを、今でもよく覚えています。
「産婦人科に通えば、すぐに妊娠出来るだろう」と簡単に考えていた私には、かなりショックな言葉でした。
まずは排卵を促すための排卵誘発剤を使って治療
多嚢胞性卵巣症候群は卵巣内に小さい卵胞がたくさんあり、その卵胞が大きくならないために排卵できない病気で、生殖年齢の全女性の10人に1人は多嚢胞性卵巣であると言われています。
そのため、排卵を促すための排卵誘発剤を使っていくのが一般的な治療になります。
私も「クロミッド」という排卵誘発剤を内服することになりました。
ただし、多嚢胞性卵巣症候群の場合、排卵誘発剤が効きすぎてしまうと卵巣内の卵胞が同時にたくさん成熟して卵巣が腫れてしまう「卵巣過剰刺激症候群」になりやすいため注意が必要です。
また若いと特になりやすいと言われ、最初はクロミッドを半錠(25㎎)から内服し始めました。
クロミッドを飲み始めて最初2~3日は軽度の頭痛がありましたが、それ以上悪化することはなく、それ以外は副作用が出る事はなかったです。
「全部小粒ばかりだね。」と言われ落ち込みました。
クロミッドを5日間飲んで産婦人科を受診し、経腟超音波検査で卵巣の中の卵胞が育っているか卵胞の大きさを測ってもらいます。
結局私の場合、排卵予定日近くなっても全く卵胞は大きくならず。
「全部小粒ばかりだね。」と言われ落ち込みました。それでも先生が排卵予定と思われる日を教えてくれて、一応その日周辺で性交渉を持つように言われました。
「この日にエッチした方がいいんだって」と夫に告げ、日にちを決めて性交渉をするのは何となく違和感がありましたが、夫が協力的で助かりました。
ですが結局そのクールでは妊娠に至らず。
その後の治療内容、薬の種類は・・・・
その後はクロミッドを25㎎から50㎎、100㎎と1か月毎に増量して内服してましたが、毎回卵胞は小さいままで成長してくれませんでした。
次のステップとして、クロミッドの内服にプレドニンというステロイドを追加で内服することになりました。
多嚢胞性卵巣症候群では男性ホルモンが通常の人より高い数値になっていることが多く、プレドニンを内服することで、男性ホルモンを下げ、排卵しやすくなると言われています。
プレドニンは最初は5㎎から開始し、クロミッドと併用して服用しました。
次のクールでは10㎎まで増やしましたが、効果は見られず。
プレドニン内服で心配していた副作用は、私は特にありませんでした。
結局クロミッドとプレドニンともに使用できる最大量まで増やしても、私の卵胞はびくともせず。一度も成熟の兆しがなく、小粒のままでした。
頑固な多嚢胞性卵巣の証拠と言われて・・・・
先生曰く、「多嚢胞性卵巣症候群の中には排卵誘発剤ですぐ反応する場合も多い。
でも、これだけ薬を飲んで全く効かないのは、頑固な多嚢胞性卵巣の証拠」とのことでした。
ここまでで半年治療を続けましたが、先生から「これ以上内服治療を続けても、あまり意味がないと思うから妊娠を希望するなら体外受精を検討して」と言われました。
私は当時25歳でまだ若いし、すぐにでも妊娠出来ると思っていました。
治療を始めてからも、まさか体外受精でないと妊娠できないとは思ってもいなかったので、かなりの衝撃を受けました。
調べてみると体外受精には多額のお金がかかるということ。
夫はまだ就職1年目、しかも結婚式を挙げたところで経済的にも余裕がありませんでした。
また体外受精を受けるとなると、頻回に受診しなければならないため、看護師という仕事を続けながら治療を受けるのは現実的に非常に難しいと感じました。
こうして結局夫と相談の上、不妊治療は一旦休むことにして、まずは体外受精資金を貯める事になりました。
思いがけずまだまだ長引きそうな不妊治療。
この際焦らずに、これからじっくり取り組んでいこうと思っています。