姉からの説得。人工授精の決意【体験談:第11話】
私の姉も、医療の力を借りて妊娠
姉に久々に会いました。
姉からは
「子供の方はどうなの?検査は順調に進んでいるの?」
と聞かれました。
実は私の姉も、医療の力を借りて妊娠し無事に甥っ子を産みました。
だから妊娠・出産に至るまでどれだけ大変かを理解している一人でした。
私は正直に、検査結果を伝えました。
FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が高く、医師から不妊治療を急ぐように言われたことも全部伝えました。
しかし、人工授精を行うには、排卵日を予測・確定して、午前中(11時まで)に受診しなければいけません。
私の仕事は接客業で1日の必要な人員数が決められていてシフト制だったので、急な休みを2、3日前にお願いすることは絶対不可能でしたし、その理由を職場に伝えるのも抵抗がありました。
私はその事に悩み、一歩踏み出せなかったのです。
姉は私に怒りました。
「仕事は歳をとってからでもできるけど、妊娠・出産は期限が決められている。閉経の話が出始めているのに、どうしてモタモタしているの?本当に本当に後悔することになるよ。」
と言われました。
不妊治療は、莫大なお金がかかります。
その事を考えると仕事を辞める決断ができなかったんです。
でも私の場合は自分が思っている以上に、女性としてのタイムリミットが迫っていたのかもしれません。
それを気づかせてくれたのは、不妊治療の苦しさを知っていた姉でした。
不妊検査を開始してまる3ヶ月経ち、人工授精を始めることを決意しました。
東京都在住Kさんの不妊治療体験記 全15回
- 【第1話】 あれ、私って不妊かもしれない?
- 【第2話】 大学病院・婦人科へ相談。仕事をしながらの不妊検査
- 【第3話】 不妊治療の現実を知った最初の診断。
- 【第4話】 足の骨折・アトピー喘息を患いながらの不妊治療
- 【第5話】 本格的な通院開始。まずは勉強会に参加
- 【第6話】 不妊検査の開始。私の検査の具体例は
- 【第7話】 天国から地獄へ。卵胞刺激ホルモンの数値が
- 【第8話】 医師たちの見解・もう一つの検査
- 【第9話】 旦那の精液検査の結果は・・・
- 【第10話】卵管造影検査を実施。痛みは・・・
- 【第11話】姉からの説得。人工授精の決意
- 【第12話】仕事を正職員からパートへ。人工授精開始
- 【第13話】転院。そしてリフレッシュの為の旅行へ。
- 【第14話】喧嘩。基礎体温変化。そして待望の・・・
- 【最終話】妊活を始める人へ。自分を休ませてあげる時間を設けて。