高齢時の体外受精の流れ。お金。大変な事。【体験談】
【第2話】数回のタイミング法、1回の人工授精を経て、体外受精にステップアップしました。
体外受精までの道のり、体外受精に関する費用、流れ、結果等の体験談
不妊治療を始めて、数回のタイミング法、1回の人工授精を経て、体外受精にステップアップしました。
私としては、不妊治療センターに通い始めてすぐにでも、高度生殖医療の治療を希望していたのですが、血液検査、ホルモン検査などを行わなければいけないため、不可能でした。
とはいえ、3月に初めて不妊治療センターで受診をして、8月には体外受精への手続きをしていましたから、比較的早くステップアップすることが出来ました。
一般的に、不妊治療患者が人工授精を行う場合は、5~6回ほど行うと言われていますが、私の場合は高齢であったため、人工授精を何度やっても、結果は同じだろうということで、たった1回で、先生から体外受精へのステップアップのアドバイスがありました。
体外受精は、TVや本で得た知識しかありませんでした。
ただわかっていることは、高額な費用がかかるということ。
そして、それを何度やっても妊娠にたどり着けず、なかには1千万円以上という多額の費用を不妊治療に費やしている人もいるということ。
しかし、いざ自分が体外受精をする側になってみると、「これだけのことをやっているんだから、すぐに授かる」と思うのです。
多額の費用をかけた分、見返りを求めてしまうのです。
体外受精でかかる費用の大まかな内訳としては、採卵、卵子を精子を掛け合わせる培養、移植です。
そして、排卵誘発剤、着床しやすくするためのホルモン剤。
私の病院の場合は、とても良心的な値段ではありましたが、それでも、1回の体外受精では40万円以上しました。
採卵した際、たくさんの卵子を取ることができ、受精卵を培養することが出来ると、当然移植できる回数は増えるため、チャンスが多いとかんがえられるのですが、皮肉にも料金としては、高くなります。
体外受精で一番高いものが、採卵と培養代です。
痛い思いをして、採卵に臨み、数少ない卵子が取れて培養してみたものの、受精卵まで成長することなかった場合、高い費用は請求されるわ、移植はできないは、採卵しているため、タイミングを取ることもできず、1周期を無駄にしたような気分になりました。
または、なんとか移植できたものの、着床しやすいようにホルモン剤を注入するのですが、受精卵は移植した数日後には子宮内で着床します。
着床したかどうかは、判定日になるまでわからないのです。
ひょっとしたら、着床していないかもしれないのに、高いホルモン剤を注入しなければいけない。
判定日に、結果が陰性であったとき、もちろん結果論なのですが、「着床していないだったら、高いホルモン剤を注入する必要があったのか」と虚しくなってしまうのです。
移植をして、判定日までの約2週間の間、1日1日がとても長く感じます。
ちょっとしたことでも敏感になってしまい、移植〇日目、妊娠初期症状などと、検索してしまいます。
または、かすかな期待をもって、「着床・妊娠初期症状なし」など、少しでもポジティブにとらえて、検索をしたりもしてしまいます。
判定日の当日は結果を聞く前から、ある程度の予測はできます。
全くの症状がないわけですから・・・
その時に、治療を続けるのかお休みするのかは、不妊治療者によって異なります。
私の場合は、40代という年齢から、お休みなんてしている暇はありませんでした。
大きな不安の波にのまれたのは、何度もありましたが、諦めようとは一度も思わなかったのです。自分が赤ちゃんを抱いている
姿を想像して、不妊治療に臨んでいました。
悲しいことに、不妊治療患者の全てが、妊娠できるわけではありません。
経済的理由、年齢、色々な理由から不妊治療を断念しなければいけなかった不妊仲間を何人も知っています。
不妊治療を進めていく上では、様々なリスク(経済的、身体的、精神的)があるため、特に高齢の不妊治療患者に「絶対にあきらめないで!」とは言えません。
若い人たちなら、時間がありますから、可能性だって多くあります。
しかし高齢の方たちは違うのです。
皆が私と同じように必ずしも妊娠できるとは限らないのです。
私にとって、不妊治療を始めてから体外受精にステップアップするまでの道のりは、とても早いものでした。
妊娠を望む人にとっては、自然妊娠を希望する人が多いかもしれませんが、タイミング法や人工授精でなかなか妊娠しなかった場合は、すぐに体外受精にステップアップすることをお勧めします。
人工授精であろうと、体外受精であろうと、妊娠には変わりありませんから。
Wさんの不妊治療&高齢出産体験記
38歳で結婚。1年半の不妊治療(タイミング法、人工授精、体外受精×5回)を経て妊娠成功。
そして41歳という高齢出産&初産を無事に乗り越えたWさんの体験談です。100%修正無で公開しています。
みなさんの妊活の参考にしてくださいね。
- 【第1話】私たち夫婦が不妊治療をはじめたキッカケ。
- 【第2話】数回のタイミング法、1回の人工授精を経て、体外受精にステップアップしました。
- 【第3話】39歳になり鍼治療を始めて半年、効果が出てきました。
- 【第4話】不妊治療と利用したサプリメントの紹介。
- 【第5話】ビクスやウオーキングで高齢出産を克服!
- 【最終話】41歳での初産について。現在治療中の方へ。