これから不妊治療を始める方へ伝えたい3つのこと。【体験ブログ:最終話】
これからステップアップを考えているもしくは踏み出せずにいるという方へ
これから不妊治療を開始するという方、またこれからステップアップを考えているもしくは踏み出せずにいるという方に3つお伝えしたいことがあります。
1つ目は検査と病院選びについてです。
不妊治療を考えたとき、女性が先に治療を始めるというパターンが多いかと思いますが検査は必ずご夫婦で受診してください。
「おすすめします」ではありません。
不妊の原因は男女どちらにもあると言われています。
私のように女性だけが通院して、上手くいかなかったら落ち込んで、を何度も続けて結局原因が男性にあったということも少なくないと言えるのです。
早めに原因がわかれば、1回でも無駄な通院やストレス、金銭的な負担も減るかもしれません。
どの病院に通うかも重要となってきます。
実績や評判が高いことはやはり大切です。
インターネットや身近な人の意見を参考にされると良いかと思います。
私の通う浅田レディースクリニックは初診前説明会というものが開催され、病院の治療方針をあらかじめ聞くことができます。
そして、治療は何度も通わなくてはなりません。
自宅や職場、最寄り駅からの通いやすさも是非検討してくだい。
2つ目はお金についてです。
不妊治療を始めるにあたり、とにかくお金がかかるものという覚悟を持ってもらいたいと思います。
一度の受診で授かれば嬉しいことはないのですが現実はそうもいきません。
タイミングと呼ばれる方法はもちろん、人工授精や体外受精・顕微授精いずれをとっても、卵胞の大きさやホルモン値を診て次のステップへの判断をします。
ベストのタイミングを見つけるためには1周期につき5回は受診しなくてはなりません。
そして、お金を理由に治療を止めないで欲しいというのも一つの願いです。
私はお金がかかるからと気になっているサプリメントなどを取り入れられずに治療をしてきました。
やってもやらなくても結果は同じだったかもしれませんが、やっておけばよかったとの後悔がたいへん大きいです。
もう少しお金が貯まったら治療を再開しようという考えでいたこともありましたが、その間に身体は歳をとってしまい卵子の発育が前回とは同じようにいかなくなっていたのです。
お金と向き合うことも本当に辛いかもしれません。
貯金を取り崩していき残高がどんどん減っていくのを見たり、確定申告の医療費をまとめているときに改めてびっくりしたりということがありました。
しかしお金はまた働くなどして取り戻すことはできますが、時間を取り戻すことはできないと思うのです。
3つ目は夫婦で向き合って治療に取り組むということです。
治療は片方が辛い思いをするべきではないと思います。
支えあったり、ときにはぶつかり合ったりして欲しいです。
女性が通院する回数が圧倒的に多いのが現実です。
飲み薬の種類、自己注射など大変なことがたくさんあり1人でたたかっているような気分になることもあると思います。
私もそうでした。
あまりに辛く、手術で精子が見つからなければこんなことにはならなかったのに、もし失敗したら治療をやめて自由になろうとまで思ったこともありました。
しかし治療を重ねるうちに少しずつ2人で向き合うことができるようになりました。
これまでは一緒に同じ目標へ向かう「同士」だったものがようやく「夫婦」に近づいたと思っています。
現在私たちはお互いをマッサージしたり、週末には子授け神社へ一緒に出かけたり、一緒に晩ごはんを作ったりとコミュニケーションをよく取るようになったと思います。
私が
いま一番心がけていることは、「たらればを思うなら行動をしよう」
ということです。
あのとき身体を暖めるよう気をつけていたら、あの漢方をきちんと続けていればどうだっただろうと後悔するぐらいなら自分の気が済むまでやりきろうと考えるようにしています。
それで結果が伴わず悲しい思いもしましたが、あれだけ頑張ったんだからと自分を認めることができるようになりました。