大変で辛い不妊治療・・・だけど

【不妊治療】と言っても、症状や原因は人それぞれです。
私のように多嚢胞性卵巣症候群による複数要因や高プロラクチン、原因不明の着床障害と言った幾つかの要因を持つタイプの人や男性不妊、卵管閉塞などで自然妊娠は難しく体外受精以外の選択肢がない方など個々の治療プロセスが違います。

大変だったこと、辛かったこと…治療期間が長くなればなるほど挙げればきりが無いかもしれません。
ここでは、私の経験した治療や日常の中での大変だった事を記してみたいと思います。

痛い!痛い!痛い【卵管造影検査】

インターネットでの情報が溢れている現代では、自分が受ける事になる検査や治療に関して簡単に検索できてしまいます。
例に漏れず私自身、何度も検索しては恐怖したり落ち込んだりと後悔する事が多々ありました。

まず不妊治療を開始する前の検査で最初の難関【卵管造影検査】です。
子宮と卵巣の間にあり、排卵した卵子を子宮まで運ぶ大切な役割を持つ卵管ですが、癒着などでその卵管が塞がっていては自然妊娠や人工授精は望めません。

この検査、巷では超絶痛いと評判です。
圧力を上げて子宮内から卵管に造影剤を送る事で卵管のつまりが無いかを調べるのですが、痛みで失神しただとか、思わず叫んでしまったなど恐ろしい文言が経験談などに上がっています。

検査当日は相当怯えて病院に行った事を覚えています。

実際の検査では鎮痛剤の座薬を使用してからだった事もあり、失神までは行きませんが、僅か数分の検査が異様に長く感じて大量の脂汗をかいていました。
『出産は絶対もっともっと痛い!こんなものじゃない!』と心の中で叫びながら耐えていました。

痛い!痛い!痛い【排卵誘発剤を打つ自己注射】

続いては自分で毎日腹部に排卵誘発剤を打つ自己注射です。
誘発剤の反応が良い人は3~5回ほどの注射で卵胞が反応するそうなのですが、大変反応が悪い私は最大で25日ほど毎日注射を打ち続けました。

針は細く痛みも少なくなっているそうですが、25日にもなると注射する場所も無くなってきて下腹部あたりアザだらけ…衣擦れでも痛く、うつ伏せなんてもってのほかです。
日常生活に支障を来たすレベルで精神的にかなり不安定になります。

痛い!痛い!痛い【腹腔鏡下多嚢胞性卵巣焼灼術】

重度排卵障害のために受けた【腹腔鏡下多嚢胞性卵巣焼灼術】と言う手術も、術前の説明とは異なり術後はかなりの痛みと戦う事になりました。

病院によっては当日、又は一泊入院で可能との事でしたが、私の場合は6日の入院と病院の方針で術後2日間は硬膜外麻酔が施されていてベッドからの移動も出来ませんでした。

しかし、もともと麻酔が効きづらい事もあり硬膜外麻酔の効果を特に実感する事もなく手術部位と、腹腔鏡を差し込むために開けられた臍部や下腹部の傷の痛みと術後の発熱で数日間苦しむ日々が続きました

痛い!痛い!痛い【体外受精】

体外受精では、採卵と言って20mmほどに成長した卵胞を、経膣超音波で確認しながら卵巣に専用の採卵針を穿刺して卵子を回収していきます。

自然周期の採卵であれば卵胞数も少なく、鎮痛剤の座薬や無麻酔で行う場合もあるようですが、誘発周期での多量の卵胞を採卵する場合、私の通院していた病院では静脈下の全身麻酔にて行われました。

麻酔があれば通常は目覚めたら採卵は終わっているはずなのですが、私の左側の卵巣が採卵では難しい位置にある為、子宮に針をさしての採卵になるのです。
子宮経由の採卵は、一般的な採卵に比べて痛みが強いと事前説明はあったものの、元来麻酔が効きにくい体質も相まって採卵中に激痛で目覚めてしまいました。

『いた~い!!』と叫ぶと『今、子宮に針を刺してるから…麻酔追加ね』との医師の言葉で意識が薄れていくと言う事が一度の採卵中に2~3回繰り返されます。
採卵後も下腹部に鈍痛が数日続き、卵胞数が多い場合には採卵後に卵巣が腫れるなどで経過観察が大切になります。

金銭的負担と肉体的、精神的ストレス

【不妊治療】と聞いてまず高額な治療費を想像される人も多いと思います。
実際、保険診療の対象にならない検査も多く、タイミング法以外の人工授精や体外受精に掛かるホルモン検査、エコー、排卵誘発剤なども全て自費になります。

ズバリ不妊治療にはお金がかかります!!

誘発剤の反応が悪い私の場合は誘発剤やエコー、採血も回数が多くなり、妊娠判定日までに10万円以上掛かります。
体外受精に至っては一度に50万円ほど必要になり、毎回得られる受精卵の数も違ってくる為、採卵後に卵子の数を聞いて一喜一憂、受精数の確認で、凍結できた胚盤胞の数を聞いて一喜一憂する日々です。

体外受精では、回数を重ねる毎のストレスは計り知れません。
採卵前には悪夢を立て続けに見る事や、誘発剤で育った卵胞が多ければ多いほど卵巣も肥大しますので下腹部痛も酷くなり、連日の通院で私生活もままならなくなる程でした。

採卵や移植周期には全てがそのスケジュールに左右されるため、プライベートな予定を立てる事も出来ずに閉じこもりがちになってしまいます。
溜まっていくフラストレーションのはけ口がなく、主人に当たってしまう事も…

焦れば焦るだけ妊娠から遠ざかって行くようで、心のバランスが崩れてしまう日々でした。

痛みや金銭的な負担も勿論とても大変な事ですが、私自身一番大変なのは心身のストレスが一番かもしれません

ゴールのない迷路の中で自分自身と向き合う事がとても大切

小さい事まで挙げればきりがないかもしれませんが、治療期間が長くなれば長くなる程にその些細なことまで大きな負担に変わって来ます。

あとこれだけ頑張れば報われるよ!なんて保障がどこにも無いこの【不妊治療】では、ゴールのない迷路の中で自分自身と向き合う事がとても大切です。

治療者の年齢が上がることで下がる卵子の質、妊娠率に焦る日々で治療に追われる生活を送る方も多いと思います。

治療6年目の私…自分を責めない、泣きたい時は思い切り泣く、旦那さんとも気持ちを共有する、治療を続ける上でとても大切なことだと感じています。

Sさんの不妊治療体験ブログ

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