早々に人工授精から体外受精へステップアップしたワケ【体験ブログ:第3話】
転院と人工授精・体外受精
転院先の高橋ウィメンズクリニックでまず先に行った検査は、血液検査(各種ホルモン値、性病検査)と子宮鏡、卵管造影、腹部X線、そして主人の精液検査でした。
私の検査に関してはどれも異常なし。
主人の方はやはり精子の数が少なめではあるが、人工授精で妊娠できるレベルであると言われ、ホッとしました。
合計5回の人工授精にチャレンジするも・・・
6月中旬に人工授精(AIH)からスタートさせ、同時に私は仕事を退職しました。
「今度こそ妊娠できる」そう信じ、10月まで計5回AIHをしましたが、結局一度も陽性反応を見ることはありませんでした。
「精子量の問題以外に、もしかしたら今までの検査ではわからない部分の問題があるのかもしれない」
2014年11月、「わからない部分の問題」を解決するためにも、私は早々に体外受精にステップアップすることにしました。
マイルド法ではなく、アンタゴニスト法で。
その時に医者から勧められた排卵誘発方法はマイルド法でした。この方法は体への負担が少ないとうメリットはありますが、採卵できる卵子の数がわずかになるというデメリットがあります。
私は少しでも多く採卵し、受精卵ができる確率を上げたいという思いから、アンタゴニスト法という一つ上の段階の誘発方法を選びました。
看護師さんから自己注射の方法を教わり、毎日決められた時間に自分でお腹の脂肪に注射をする日々が始まりました。
初めての採卵で得られた卵子はなんと・・・けれど
11月初旬、初めての採卵で得られた卵子はなんと45個。
しかし受精したのはわずか8つで、最終的にお腹に戻せるレベルまで育ったのは、わずか2つの受精卵と、ひとつの拡張胚盤胞でした。
培養士さんの考察としては
「卵子が45個に対して8つしか受精しないのはあまりにも少な過ぎる。
精子が卵子に入っていく能力が弱い可能性がある。
今後、精子の数だけでなく、精子自身の運動性を図る検査を勧めます」
ということでした。
やはり、通常の検査ではわからない部分の問題だったんだと納得しました。
その後、採卵後の腹水による体中の鈍痛ど吐き気と1週間戦いましたが、なんとか次の月には拡張胚盤胞を子宮に戻すことができました。
そして12月中旬、この一回の体外受精で、私は初めて陽性反応を目にすることができました。
胚盤胞移植後、何度か出血はあったものの無事心拍も確認でき、安定期を迎えることができました。
私の不妊治療体験談「Fさんの場合【全5回】」
- 【第1話】「私が26歳で不妊治療を始めたワケ」
- 【第2話】「仕事を辞めて高橋ウィメンズクリニックで治療開始」
- 【第3話】「早々に人工授精から体外受精へステップアップしたワケ」
- 【第4話】「私の不妊治療費(AIH5回、IVF1回、各種検査) 総合計」
- 【最終話】「26歳で不妊治療した私から現在不妊治療中の方へ」