35歳。ドイツで初出産。出生前診断を受診して。【体験ブログ】
現在ドイツに在住しています。
35歳になる1ヶ月前、わたしは初めて出産を経験しました。
高齢出産と言われる年齢ギリギリでした。
ドイツでは35歳以上で出産する人は出生前診断を妊娠中にすることが義務になっているようです。
また保険も適用され、費用を支払うこと無く診断を受けることができます。
婦人科での検診の際、私は出生前診断を受けるかどうかを聞かれました。
私の場合は34歳だったのと、以前、卵巣の手術をしていたため、実費ではありましたが、受けてみることに決め、早速予約をいれてもらいました。
妊娠12週と21週、全部で2回の検査を受けました。
内容は、をとるものではなく、エコーでの精密な検査,日本で言うスクリーニング検査です。
診察台に横たわり、お腹の表面にジェルを塗り、あかちゃんの様子を診ていきます。
いつもの定期検査同様あかちゃんの様子を白黒の映像で確認し、先生はパソコンを使って、いろんな部位を測っていきます。
後日診断結果が発送されてきたのですが、それを見て、とても感心しました。
いつもの定期検診でチェックされる項目とは段違いのデータが書かれていました。
脚の長さや頭の大きさ、羊水の状態だけでなく、ダウン症の診断に必要な染色体の異常のリスク、首の浮腫などがグラフ化されていました。
平均値やリスクの確率がどのくらいなのかがグラフ化されており、お腹の中のあかちゃんが、いまどういった状況にあるのかがとても分かりやすかったのです。
幸いにも特に問題もなさそう、ということで、それ以上の検査は無く2回だけで終了しました。
日本では色々な意見があります。
出生前診断に関して、義務となっているドイツとは違い、日本では色々な意見があり、診断を受けるべきかどうかを,まず女性は悩まなければなりません。
私がなぜこの診断を受けたのかというと、事前に準備が必要だ、と考えたからです。
もし生まれてきてくれた子が五体満足でなかったら、何かしら問題を抱えていたら。。。親になるわたしたちがしてあげられることは何だろう、どういった環境が必要だろうか。
精神的に受け入れるということだけでなく、育てていくための設備も必要になることでしょう。
そうなると、生まれていてからすぐに全てを整えていくのは大変なことではないか。
もし事前に分かるのであれば覚悟や準備ができるのではないか。
そういった考えの元、出生前診断を受けることにしました。
日本においては、状況やとりまく環境も違うと思います。
しかし、新しい命を受け入れていく上で、出生前診断はひとつの準備材料になるのではないかな、と実際に検査をうけてみて実感しました。