高齢、子宮外妊娠、男性不妊を顕微授精で・・・【体験ブログ:第二話】
私の不妊原因は三つ。その治療法は顕微授精
私は通算で5年間に及ぶ不妊治療(顕微授精)を行いました。
そんな私の不妊原因は
- 過去に子宮外妊娠をしたこと
- 晩婚だったため年齢のこと
- 夫の精子の稼働率が悪いということ
上記の3つが原因でした。
私の子宮外妊娠は卵管内で受精卵が宿ってしまったため、子宮と卵巣をつなぐ道を切除しなくてはなりませんでした。
お恥ずかしい話しですが自分が子宮外妊娠を経験するまで、排卵は左右両方の卵巣から毎月されているものだと思っていました。
でもそうではなく左右交互に排卵しているということを医師から手術前の説明の時に教えていただき、初めて知りました。
絶対というわけではないそうですが、ほぼ左右交互に排卵するというリズムで動いているようです。
私の場合、妊娠は卵管がつながっている方からの排卵にしか期待できないのですが、例えば今月は、卵管のある方の卵巣が排卵するのか?しないのか?自分ではわかりません。
子宮外妊娠を経験されていても、ちゃんと自然妊娠をして出産されている方は大勢いらっしゃいますが、私が子宮外妊娠をしたのが36歳。
それから約2年が経っても妊娠できず焦りを感じ不妊治療にふみきりました。
そんなおりに旦那の不妊症が発覚
治療を開始すると男性の精子の検査も行われますよね、その時に初めて夫の精子の稼働率が悪いということもわかりました。
ストレスなどによって稼働率が落ちる場合もありますし、生まれつきの人もいるということです。
【稼働率が悪い】=【授精能力がない】ということにつながり、医師からは「これでは自然妊娠はできません。」と、はっきり告げられ顕微授精で治療をしていくことになりました。
自力で卵子の中に入っていく力があれば体外受精でいいのですが、残念ながら自力で卵子の中に入るというのは不可能だったようで、体外受精はあきらめました。
顕微授精から不妊治療をスタート、流れは・・・
顕微授精になると費用の面でも、私の通っていたクリニックでは7万円アップします。
そのかわり、採卵の手術で卵子が一つしか取れなくて、卵子一つに対して顕微授精を行っても、3つ採卵できて3つの卵子に対して顕微授精を行ったとしても金額は同じでした。
顕微授精は胚培養士さんが、良い精子を選び卵子に細い針を刺し精子を注入する方法なのでその工程に対して料金が発生します。
顕微授精をしても授精できない時もありますが、うまく授精し胚分割が進んでいくと、子宮に胚移植できます。
私は毎回、採卵から胚移植までして総額35万~40万円くらいかかりました。
費用にばらつきがあるのは、卵子が18ミリ程の大きさになるまで、打ち続ける注射(HMG)の回数にもよります。
順調に卵子が育てばいいのですが、なかなか18ミリ近くまでならない場合は医師からOKがでるまで毎日注射に通います。
私の顕微授精の費用は・・・
私が通っていたクリニックでは1回4千円ちょっとかかりました。
最高で5日間注射に通ったこともあり、注射と診察で1日約5千円、5日間通うと計2万5千円と、痛い出費となりました。
あと、卵子が多数採れた場合は凍結保存をしなければならないのでその費用が3万円(1年間)。
私は運よく治療を始めてから二回目で妊娠して40歳で健康な第一子を出産しました。
出産から8ヶ月後に第二子のために、治療を再開し通算5年ほど治療をしましたが途中流産をしたこともあり結局出産には至りませんでした。
医師によると半年ごとに卵子の老化はかなり進むそうで、医師からの助言をもとに夫と話し合い44歳で不妊治療を終了しました。