20代後半で結婚。人工受精5回、体外受精1回で妊娠しました。【体験ブログ】
高プロラクチン血症、黄体機能不全を乗り越えて
私はは20代後半で結婚しましたが、学生時代から生理不順があり子供ができるか不安だったので結婚してすぐに病院に通いました。
病院での診断は高プロラクチン血症があり、それに伴う黄体機能不全が併発、うまく排卵もできていないとのことだったので、排卵誘発剤を使用したタイミング法から取りかかりました。
タイミング法では血液検査、問診、内診、超音波検査があり、ほとんどが保険適用でしたが一部の超音波検査が自費だったり、注射の費用が高かったりし、一周期あたりおよそ1万円~1万5千円かかりました。
私はなかなか排卵しにくかったのものあり、他の人に比べて一周期あたりの通院が多かったと思います。
タイミング法の合間に卵管造影もしました。
この費用は6千~8千円くらいだったと記憶しています。
卵管造影するとその後半年くらいは妊娠しやすくなるそうです。
タイミング法を6回しましたが妊娠に至らなかったので、私は人工授精にステップアップしました。
人工授精はタイミング法で行っていた血液検査、問診、内診、超音波検査に加え、夫の精子を採取・処理して子宮に注入するという過程が含まれており、人工授精の日は自費診療でした。
私が通院していたところでは人工授精は1万5千円で、それに診察代や薬代を加えて人工授精当日は約2万円かかりました。
一周期あたりで計算するとおよそ2万円5千円かかっていると思います。
私は人工授精を繰り返しても妊娠に至らなかったので、体外受精までステップアップしました。
体外受精は卵巣から卵子を取り出し(採卵)、それを別に採取した精子とシャーレ上で受精させ(媒精)、培養するというものです。
うまく受精卵したら培養を続け、ちゃんと成長したらそれを子宮に戻す(胚移植)ことにより妊娠させるものです。
私は体外受精を1回行い、採卵と媒精はうまくいき3個の受精卵が得られました。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の傾向があり・・・
同じ周期に胚移植をしたかったのですが、子宮内膜がうまく厚くなっていないのと、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の傾向があるので、来月まで待ちましょうということになり、3個の受精卵は一旦凍結することになりました。
私はこの採卵から受精卵の凍結までで約22万円かかりました。私の通っていた病院では採卵・培養・凍結にそれぞれ価格が設定してあり、得られた卵子の個数や培養の日にちによってそれぞれに価格設定がありました。
今回の体外受精の周期では診察代や薬・注射代を含めて26万円ほどかかりました。
もちろん体外受精も保険適用外でした。
体外受精をした次の周期では、凍結した受精卵を融解し子宮に移植するという周期です。
この周期では私は3個のうちの1個の受精卵を融解し、子宮に移植してもらったのですが判定は陰性でした。
この周期にかかった費用は約13万円。
そして翌周期には残った2個の受精卵を両方とも移植しました。
この周期でかかった費用は約19万円でした。
この結果は人生初の陽性、無事1人を妊娠することができました。
私の不妊治療費総額は・・・
私は不妊治療のために約2年間通院し、タイミング法6回、人工授精5回、体外受精1回を経験し、それにかかった費用はおよそ90万円になっています。
住んでいる地域や夫婦の年収、妻の年齢にもよりますが私は体外受精と胚移植で助成金を約37万円もらっているので、実際に払った費用は50万円ほどでした。
不妊治療は本当にお金がかかり、夫婦にとって負担になることも少なくないと思いますが、私はこれで子供ができるのなら安いものだと思い治療を続けていました。
特に体外受精になると突然金額が跳ね上がるのでなかなか手が出せないという方も多いと思いますが、体外受精によって今まで妊娠の気配すらなかったのに妊娠できたり、原因不明の不妊原因がわかったりする場合もあるので、一度は挑戦されてもいいのかなと思いました。
不妊治療にお金の問題はつきものですが、夫婦で話し合って自分たちの経済状況と治療内容を考えてみてください。
ちなみに私の場合ですが不妊治療に使えるお金がこれ以上なかったので、2回目の体外受精をするとしたら半年以上後になっていたと思います。