卵子提供のリスクとは?
様々なリスクを内包する卵子提供
人工授精や体外受精を経ても中々子宝に恵まれず、次の手段として卵子提供を考えている方も多いと思います。
特に高齢出産の場合は若い女性の健康でフレッシュな卵子を使用するので格段に妊娠率は上がります。
最近ではハリウッドセレブが卵子提供で子供を授かったりと、以前に比べてかなり認知が拡大されてきました。
しかし、だからといって安易に卵子提供による体外受精を選択することはお勧めできません。
というのも卵子提供による妊娠出産は非常に多くのリスクを内包しているからなのです。
それらを何も知らずに卵子提供という選択肢を選ぶのは絶対にやめましょう。
今回はその卵子提供のリスクとは何があるのかご紹介していきます。
卵子提供によって高齢出産をした場合のリスク
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症の発生率が著しく上がります。
特に妊娠糖尿病だと8倍ぐらいに増えるというデータもあり、注意が必要です。
また、早産が多くなることや分娩時の出血がとても多くなるなど、母子両方の身体へのリスクが多くなります。
高額な医療費
これも大きなリスクといって良いでしょう。
治療費にお金がかさんでしまい、出産後の育児にかけるお金が無くなっては意味がありません。
ゴールは出産ではなく、その後の子供が元気に育ってくれるかどうかなのです。
ちなみにアメリカで卵子提供による体外受精を行った場合、旅費や滞在費、治療費、仲介会社へ払う費用諸々を考えると250-300万円はゆうに超えます。
もちろん保険なんてものは適用外です。
これだけの費用を払って妊娠できない場合もあるのす。
事前にしっかりとパートナーと話し合って、本当に大事なものはなんなのか、優先順位はなんなのかを結論付けておきましょう。
卵子提供したことを子どもにどう伝えるか
これはリスクではありませんが、事前に答えを出しておくべき事象です。
今後は遺伝子検査が今まで以上に身近になります。
そのような時、遺伝的な親子関係を意図せずに子供が知る場合もあるのです。
伝えるか伝えないかはそれぞれの判断ですが、答えを出さないままないがしろにし続ける事だけは止めましょう。
このように様々なリスクを孕んでいるのが卵子提供による妊娠出産です。
しっかりとリスクを知り、出来る限り答えを出してから望みましょう。