妊活中や妊娠中に控えた方がよい食べ物に「生肉」、「生魚」があります。

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「生肉」や加熱不十分の肉を食べた場合、「トキソプラズマ」に感染する場合があり、これに感染すると、流産・死産のリスクが高まるだけでなく、赤ちゃんが水頭症になってしまう可能性も高くなってしまいます。

「トキソプラズマ」とは、主に鳥類やほ乳類に感染する寄生虫であり、感染した動物の生肉(ユッケ・生ハム)を食べる、感染した猫のフンに触る、土いじり等を行うことによって、人間に感染する場合があります。

特に妊婦は免疫力が低下しがちなので、さらなる注意が必要で、妊婦が「トキソプラズマ」に感染し、胎盤を通して胎児に感染する母子感染を起こすと、胎児が前述した水頭症になったり、発育の遅れや障害等の何らかの影響を与える場合があります。

妊婦が「トキソプラズマ」に感染した場合、風邪のときのようにリンパ節が腫れる等の症状があらわれるのが一般的ですが、中には感染していても症状があらわれないという人もいるので注意が必要です。

「トキソプラズマ」に感染したかどうかを調べるには、病院等で血液の抗体検査(検査費用は1000円程度)を受ける必要があります。
もし、その検査が陽性で、妊娠中に「トキソプラズマ」に感染している場合、母子感染を防ぐために、抗生物質の投与まで考慮するようになります。

「トキソプラズマ」は、67度以上の加熱によって死滅するとされていますので、肉を食べる際にはしっかりと焼いて食べるようにしましょう。

一方、「生魚」においては、「トキソプラズマ」の感染は今のところないといわれています。

ただ、「トキソプラズマ」は鳥類やほ乳類に感染する寄生虫であるため、哺乳類であるクジラからは、生で食べれば感染する可能性があるので注意が必要です。

また、「生魚」に関しては、「トキソプラズマ」ではなく、水銀量に気を付ける必要があります。母体の体内において、魚に含まれる自然界の水銀の量が一定以上になると、赤ちゃんに影響が出る可能性が指摘されており、水銀の量に関しては、刺身のマグロであれば1人前(約80g)を週2回以内ぐらい食べるというのが目安の量となります。

また、魚の種類によって、水銀に気を付けた方が良い魚と、気にしなくて良い魚があり、金目鯛やマグロ等の遠海魚・深海魚は水銀を多く含んでいるので注意するようにしましょう。

また、「生肉」を食べることで、「O-157」に感染する危険もあります。

「生魚」においては、新鮮なものであればよいのですが、妊娠中等の時期は免疫力が低下しているので、普段なら大丈夫なものでも、食中毒にかかるリスクが高くなってしまいます。
さらに、生の貝類に関しては特に新鮮なものでないと、生牡蠣等に存在する「ノロウイルス」に感染する危険もあります。

「ノロウイルス」に感染すると、ひどい下痢や嘔吐、腹痛、38℃程度の発熱の症状があらわれ、もし妊娠中の場合は、胎児の発育に影響を及ぼしてしまう可能性も考えられます。

こういったことから、妊活中や妊娠中には、なるべく「生肉」や「生魚」を食べるのは避けるようにし、加熱調理したものを食べたほうが無難だと思われます。

もし、どうしても生ものを食べたくなった時には、食品に表示されている消費期限を厳守する、食べる量や食べる頻度を減らす等を守るようにし、食中毒等のリスクを最小限に抑えるようにしましょう。

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