病院選びは慎重に。これから妊活始める方へ【体験ブログ:最終話】
私は二つ目の病院で不妊治療に成功し、第一子を出産しました。
不妊治療を始めるにあたり病院選びは慎重にしなければいけないと痛感しています。
不妊治療をしようと決意してから、最初に私がしてしまった大きなミスは病院の選び方です。
最初の病院を選らんだ理由は、街のあちらこちらに不妊治療の看板を出し大きく宣伝しているということだけで、選んでしまいました。
看板だけを見るといかにも、不妊治療の名医がいる病院のようなイメージを与えられます。
こんな選び方をしてしまったことが貴重な時間をぼうにふる大きな失敗でした。
その病院・クリニックがダメだった理由
どこの病院でもまず、不妊の原因を調べる検査を夫婦ともにすると思います。
ここまでは問題もなかったのですが、ここから先の医師の判断や設備や技術面があきれるほどに欠けていたということです。
勿論、不妊治療への知識が足りないままに病院を選んだ私達夫婦の責任ではありますが、これから不妊治療をされる方、現在治療を進行中の方々が私達夫婦のような失敗をされないように書かせて頂きます。
治療を始めた時点で私は38歳でした。
検査の結果は、夫の精子の稼働率が低いため、自然妊娠は望めないほどの値だったようです。
このことは二つ目の病院を受診するまで知らされませんでした。
最初の病院の医師からは「精子の稼働率が悪いので、漢方を処方します。」と言われ大量の漢方薬(7千円/月)が夫に処方されました。
その時は医師のいうことを素直に聞き何も不信感を抱くこともなく、漢方薬を飲みながらずっとタイミング法と人工授精を行っていました。
ですが3ヶ月、6ヶ月と経つうちにインターネットや不妊治療についての本を読み、少しずつ知識を得るようになると治療のやり方に疑問を持つようになりました。
「いったい私は貴重な時間を無駄にしながら何をしてきたのだろう…」
そして他の病院にも目が向くようになりいろいろ調べていると、私が住んでいる同じ市内に「全国の不妊治療名医30名」という本に載っている医師がいることを知りました。
月に1~2回無料の不妊治療についてのセミナーも行われていて、私もそれに参加しました。
セミナーに参加してみて自分が今までやってきた、治療法に対して
「いったい私は貴重な時間を無駄にしながら何をしてきたのだろう…」
と、無知なまま治療を始めた自分を責めました。早速、名医の病院に予約を取り、最初の病院での、夫と私の検査結果を持って行きました。
不妊治療の名医の口から出た言葉は
「精子の稼働率と奥さんの年齢からすると、タイミング法や人工授精での妊娠は無理です。前の病院の先生から体外受精や顕微授精についての説明はなかったのですか?」
とたずねられ
「ありません」
と答えると医師は非常に驚いた様子でした。
しっかりとした病院・クリニックを選ぶ必要性
後から知ったのですが、最初に行った病院には、体外受精や顕微授精ができる技術を持った胚培養士さんがいなかったのです。
技術者がいないのに体外受精や顕微授精などすすめられませんよね。
二番目に行った病院の医師はその場で、年齢に伴う卵子の老化や妊娠率、人工授精や体外受精が可能な精子の稼働率について等や、私達夫婦がどうしても子供を持ちたいと望むのであれば、体外受精ではなく顕微授精をしなければならない理由を説明して下さいました。
即その月から顕微授精を行い2回目で私は妊娠し無事元気な赤ちゃんを出産することができました。
日々子供との幸せな時間を過ごしながらも時々「あのまま最初の病院で、タイミング法や人工授精だけをしていたらこの子には会えなかったかもしれない…」と考えることがあります。
気付くことができてほんとうに不幸中の幸いでした。
どうか皆さんも病院選びは慎重になさって下さい。