私達が結婚したのは27歳の時で同級生です。
お互い子供が欲しくて2人の目標として30歳までに1人目は作ろうと決めていました。
最初は、周期とか気にせず夫婦の営みをしておりましたが、なかなかできずにいたので、周りから妊活について聞いた事を参考に、周期に連続して夫婦の営みをしました。
それでもできません。
それでも神様からの授かり物だと思い、深く考えていませんでした。
そうこうしている内に2人で目標を立てた30歳が近いてきました。周りの友人もでき始め「妊娠した」とか、「2人目できた」とか増えてきました。
祝福しつつも心のどこかで私達にも早くできないかなという思いが日に日に強くなっていきました。
何か問題があるこのかと思うようになりました。
夫婦の営みは続けてましたが、妻が生理が来るたびに落ち込んでいるのを見てその時は「次があるよ、次に期待しよう」と、前向きな言葉を返していましたが、何か問題があるこのかと思うようになりました。
それからしばらくしてもできなかったので、2人で話し合って妻に不妊治療ができる病院に通ってもらいました。
すると私の精子検査もみてもらい、運動率など特に問題はありませんでした。
自分に問題があれば妻に申し訳ないと思い内心ホッとしていました。
一通りの検査が終わり、人工授精をすることとなりました。
これをすれば確率は上がるだろうと期待し、3回チャレンジしましたができません。
さすがに妻の精神状態も最悪になっていきました。
やはり女性の方が薬を飲んだりしていて負担がかかるので私も必死にはげましました。
何とか前向きになってくれましたが、子ができない生活も覚悟するようになりました。
妻の精神状態が悪かったので3ケ月程は不妊治療を休憩しリフレッシュしてまたチャレンジすることになりました。
今度は不妊治療専門の病院を紹介してもらい片道1時間かけて通い始めました。
その専門病院でもまた1から検査があり夫婦それぞれ検査を受け、結果を聞き病院に行きました。
結果は妻に抗精子抗体が陽性でした。
抗精子抗体とは、精子を抗体とみなし攻撃し動けなくすると言われました。
その為、自然妊娠は厳しいので、顕微受精を勧められました。
ショックでしたが原因がわかったので、顕微受精をしようと2人で話し合い決心しました。
それから、採卵を迎えました。
無事採卵は終わりましたが、妻が体調が悪くなり、心配になりました。
私は側にいることができませんでしたが、妻が頑張ってくれてることに感謝しました。
採卵後できた卵は4つでした。
たくさんできることもあれば、できないこともあると聞いていたので4個は少ないのかなと思いましたが、できることを信じ1回目の胚移植を行いました。
今までの事があったので、1回目ではできないことも想定していました。
結果を聞く前に、妻が生理の様な出血があったと言われたのでダメだと思いつつ、結果を聞くと良い数値がででるとの事でした。
2人とも信じられなくて、冗談かと思いつつ、帰りの道中は嬉しさであっという間に家に着いたのを覚えています。
それからは何とか順調に来て、9ヶ月を迎えています。
産まれるまで安心はできませんが、無事に産まれて来るのを願うばかりです。
不妊治療は本当に大変で、特に妻には大きな負担がかかる事を実感しましたが、諦めず、早い段階で不妊治療を行い、できる可能性を信じてチャレンジしてよかったと思います。
病院に通う中で不妊治療をしている人が沢山いることもわかりましたし、経済的にも精神的にも大変なので不妊治療で悩んでいる人がいれば、話し相手になろうと思っています。
今日本は人口減少も危惧されているのでもっと不妊治療に対して、負担が少なくなり、不妊治療に取り組みやすい世の中になる事を切に願っています。