医師から体外受精へのステップアップを勧められ・・・

私は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と診断を受け、不妊治療の末、妊娠に至りました。
その不妊治療の経過を紹介させて頂きます。

治療の第一歩は内服治療でした。クロミッドという排卵誘発剤を内服し、排卵を起こそうとしましたが、クロミッドを増量しても私の卵は全く成長しませんでした。

クロミッドとプレドニンの併用療法も行いましたが、結果は同じでした。

医師から体外受精へのステップアップを勧められ、悩んだ結果体外受精を受ける事に決めました。

1回目の体外受精は、「クロミッド法」で排卵誘発を行うことになりました。

これは月経3日目からクロミッドを5日間内服し、月経8日目から卵胞の大きさを見ながら、hMG注射(卵を発育させるホルモン)を適宜行うというスケジュールでした。

ちなみに事前の検査の結果、精子には問題がなかったので、受精の方法は採卵した卵に精子を振りかけて受精を待つ、「媒精」という方法をとることにしました。

月経8日目にhMG75単位、10日目にhMG150単位を注射しました。12日目の卵胞計測では、既に大きく育っている卵胞があったので、その日にhMG150 単位とセトロタイド(自然排卵を抑制する薬)を注射し、その夜にもう一度病院を受診し、hCG(卵の最終的な成熟を促すホルモン)を注射しました。

結局採卵までは通院は2日毎で3日間でした。

最終注射を打った2日後の月経14日目が採卵でした。

結果は、2個採卵出来たとのことでした。しかしその後媒精してもらった結果、採卵3日後に2個とも受精しなかったと連絡を受けました。
心配されていた卵巣過剰刺激症候群の兆候は全く見られませんでした。

受精しなかった理由としては、卵の要因かもしれないし、もしかしたら精子に問題がある可能性もあると言われました。
先生からは「どちらかに問題がある場合、もう一度媒精を行っても受精しない可能性があるから、次は顕微授精にしてみましょう」と言われました。

正直そんな早くに顕微授精にステップアップするとは思っていなかったので、どうするか迷いました。
しかし1回目の採卵で上手くいかなかったショックが大きく、少しでも成功率を上げたいと思い、2回目は顕微授精を行うことにしました。

2回目の採卵は、排卵誘発の方法も「hMGセトロ法」に変わりました。
1回目で卵巣過剰刺激症候群の兆候がなかったので、もう少ししっかりと排卵誘発をかけるとのことでした。

その後のスケジュールは・・・

これは月経3~5日目はhMGの注射のみを行い、月経6日目からは卵胞計測をしながらhMGの注射を行うというスケジュールでした。
前回と違い、注射の為に毎日通院する必要がありました。

注射は自己注射も可能ということでしたが、仕事の都合もついたので、通院して注射してもらうことにしました。

月経3日目から6日目までは毎日hMG150単位を注射し、月経6日目で卵胞がある程度大きくなっていたので、セトロタイドを注射しました。

その後月経7日目にhMG150単位を注射し、月経8日目にはで卵胞が採卵可能な大きさまで成長していたので、8日目には注射は行わず、hCGの注射も必要ないとのことでした。

採卵までに自然排卵しないように、今回はブセレキュアという点鼻薬を8日目の夜に2回自分で点鼻しました。
そして月経10日目が採卵日になりました。結局採卵までの通院は毎日で6日間でした。

2回目の採卵では6個の卵が採卵出来ました。
次こそ受精してくれることを祈って帰宅しました。

その後電話で、「採卵した6個の卵の内、3個は成熟卵になったが、残りの3個は未成熟卵だった。・・・・

「未成熟卵のままでは顕微授精を行っても受精しない。そのままもう少し様子を見ていたら自然と成熟卵になる可能性もあるが、このまま成熟しない可能性もある。体外成熟培養といって、ホルモン剤などを添加した培養液に未成熟卵を入れておくことで、成熟卵になる可能性は高くなる。」との説明を受けました。

体外成熟培養が高額であったため、迷ったが結局残りの3個とも体外成熟培養を行ってもらうことにしました。

その結果採卵出来た6個すべてが受精卵になりました。受精卵は5日目まで培養し、5日目の胚盤胞を凍結することになりました。

(私の病院では多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵巣過剰刺激症候群になる可能性が高いため、全ての卵は凍結して次のクール以降で移植することに決まっていました。)

2回目の採卵の後も卵巣過剰刺激症候群の兆候はなく、翌月に胚盤胞移植を受けることが出来ました。

胚盤胞移植のために、エストロゲンを薬で補充し、子宮内膜が十分な厚さになるのを確認出来たらその後胚盤胞移植の日程が決まることになりました。
私はエストラーナテープという貼付薬でエストロゲンを補充することになりました。

月経2日目からエストラーナテープを貼付し、月経12日目に子宮内膜を計測し、子宮内膜の肥厚が確認出来たら胚盤胞移植の日が決定します。
私の場合、月経12日目で子宮内膜の肥厚が確認できたので、月経17日目に胚盤胞移植を行うことになりました。

しかし1回目の胚盤胞移植では妊娠しませんでした。

凍結胚のグレードも問題ないと言われいたので、何か子宮に問題があるのではと不安になりましたが、先生から「着床するかどうかは運もあるからめげずに頑張りましょう」と言われ、2回目の移植を受けることになりました。

2回目の胚盤胞移植も1回目と同じスケジュールで行いました。

そしてその2回目の胚盤胞移植で見事妊娠判定が出ました。

長きにわたる不妊治療が実を結んだと思うと本当にうれしかったです。「一生子供が出来ないかもしれない」と常に不安に思っていたので、心から安心出来た瞬間でした。
頑張って治療を続けてきてよかったなと思いました。

気になる体外受精にかかったお金ですが・・・

私は2回の採卵(2回目は顕微授精)と2回の胚盤胞移植で130万円くらいでした。また体外受精の場合、妊娠判定が出てからも貼付薬や膣錠の使用がしばらく必要なので、その薬代と診察代で毎月6万円ほどかかりました。

大金がかかった体外受精ですが、やはり子どもの存在には代えられません。
これから体外受精を受けられる方はどうか希望を持って、治療に挑んでくださいね。

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