29歳で不妊治療開始。治療費用、流れの全記録。【体験ブログ】
タイミング法から人工授精、体外受精、顕微授精へステップアップしていきました。
結婚は早かったものの、なかなか子供を授からなかった私は30歳を目前にした29歳で不妊治療をスタートしました。
その時は夫婦二人とも本当に子供が欲しいと思っていたので、お金のことはまずは考えず、1日でも早く授かることを望んでいました。
治療はタイミング法からスタートしました。
タイミング法とは、ドクターにおりものの状態や卵胞の大きさなどから排卵日を予測していただき、指定された日(私の場合時間単位で指定されました。)に性行為を行う方法です。
この段階での費用は保険適用範囲内であり、ドクターが行う特別な治療はなく、診察を受けるだけ(ホルモン値等をはかる血液検査や、卵の質を高める注射をすることもあるかもしれません。)なので、費用はそれほどかかりませんでした。
私たちの場合は月に2万円程度だったかと思います。
人工授精へステップアップすることになりました。
タイミング法を2回やり、結果が得られたかった私たちは人工授精へステップアップすることになりました。
人工授精とは、男性からあらかじめ精液を採取してもらい、それをドクターの手を使い子宮内に送り込む方法です。
こちらも保険適用範囲内のため、費用は比較的安くすみます。
人工授精そのものに2万円、その他の診察や血液検査、排卵誘発のための注射等すべて含めても月5万円程度の費用でした。
人工授精は費用も比較的安く、身体的負担や治療時間の拘束もそれほど大きくないので、比較的取り組みやすい治療方法ですが、成功率は自然妊娠の場合の妊娠率の10%より低く、5%程度と言われました。
ですので、ずっとこの方法をとるのは非効率であり、ある程度行っても結果が得られない場合、次の段階へステップアップすることとなります。
私たちは4回ほど人工授精にチャレンジしましたが、良い結果が得られなかったため、体外受精・顕微授精へステップアップすることとなりました。
体外受精・顕微授精へステップアップ・・・
体外受精とは、卵をいったん取り出し、それにあらかじめ採取した精子をふりかけ授精させ、受精卵を子宮内に戻す方法です。
顕微授精とは、卵を取り出し受精卵を子宮に戻すのは体外受精と同じですが、顕微鏡を使い卵の中に精子1つだけを注入し授精させ、受精卵をつくる方法です。
体外受精、顕微授精になると保険適用外になるので、費用がぐっとあがってきます。
日本は混合診療ではないので、保険適用外になると今まで保険で適用されていた項目までが保険適用外となります。
そのため各段と治療費も上がります。
具体的に言うと、ホルモン値をはかる血液検査など保険適用内では3千円程度だったものが一気に1万円程度に跳ね上がります。
そしてメインの体外受精・顕微授精には大体30~35万円ほどかかりました。
さらに別途、受精卵を培養させる費用や複数の受精卵を保管する費用として数万円かかってきます。
体外受精・顕微授精を1回行うのに私たちの場合で70万円ほどかかりました。
ただし、採卵後、受精卵が複数とれた場合、2回目以降は採卵は必要ないので、子宮に戻すだけの費用を支払うことになります。
私たちの場合、戻すこと自体には10万円、別途の診察等で、戻すだけの月でも20万円かかりました。