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体外受精(IVF)とは?実施前に勉強しましょう。
方法や流れ、気になるお金や、リスクは・・・?
非常にポピュラーかつ、最新のテクノロジーが可能にした体外受精とは、どのような治療法なのでしょうか。
読んで字のごとく体外での受精を主とする治療法ですが、それだけでは説明が終わらないほど複雑な治療法と呼ばれています。
タイミング法や人工授精と比較してとても高い妊娠率を誇っており、多くの方がこの体外受精(IVF)で子宝に恵まれているのです。
しかし、そんな体外受精ですが、不妊治療の中でも断トツで費用がかかるとも言われています。
また、身体面での負担も大きく、人工授精と比較しても女性側の負担はかなりのものになるのです。
このため、高い妊娠率があるからと言っても、そんな費用面や健康面で中々チャレンジ出来ない方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、チャレンジ前にしっかりと体外受精について理解を深めておく必要があるのです。
今回はその体外受精(IVF)についてご紹介していきます。
体外受精とは?採卵した卵子と採精した精子を体外で受精させる
まず、排卵直前の状態まで育った卵子を卵巣から採取する採卵を行います。
体外受精とは、その採卵した卵子に採精した精子を体外で培養液の中で受精させ、受精卵を作り、その受精卵がある程度、発育したものである「胚」を子宮にいれるという方法の事を言います。
健康な卵子と精子を取り出すことが出来るのであれば、高い確率で受精卵の状態まではいきますので、いままでの治療法からすると体外受精は非常に高い妊娠率を誇ります。
基本的には受精卵の作成には濃度を調節した精子を卵子にふりかけて受精するのを待つ方法が主流ですが、他の方法としては顕微鏡で卵子と精子の状態を見ながら、細い針で精子を卵子の中に注入する方法である「顕微授精(ICSI) 」もあります。
まず、受精した胚を子宮へ戻す
受精した卵子の事を「胚」と呼びます。
この胚が細胞分裂して4つから8つの細胞になった胚を子宮に入れる事を胚移植と言います。
この胚移植が終わったら注射か内服薬で黄体ホルモンを補充し、子宮内に着床しやすい環境を作り上げる・・・ここまでが体外受精の一連の流れです。
そうして、数週間後にしっかりと子宮内で着床しているか確認していきます。
この時の判断方法としては尿中、血液中の HCGというホルモンを測定して判定します。
より詳しい体外受精の流れは>>「実際の体外受精の流れは?」
体外受精(IVF)の平均費用ってどのくらい?
これまで説明してきたように、体外受精は現代の科学技術、医療技術の粋を結集させたものであり、正式に「高度生殖医療」にカテゴライズされています。
その「高度生殖医療」である体外受精は保険適応外です。
保険がきかない為、すべてが「自費扱い」になってしまいます。
そんな体外受精の平均的な相場は、一般的に25万~60万円が相場なようです。
とはいえ、クリニックや病院での違いによって大幅な差が生まれています。
詳しくは>>体外受精(IVF)の平均費用ってどのくらい?をご覧ください。
効果の高い体外受精(IVF)だけど、負担も大
こんな体外受精(IVF)ですが、負担も大きい事を知っておきましょう。
簡単に決断して行うようなものではありません。
体外受精(IVF)では、タイミング法や人工授精と比較して、とても高い治療費用が掛かる事が挙げられます。
また、女性への身体的な負担も高く、場合によってはホルモン剤の投与で体調を著しく崩してしまったりと、色んな影響が影響があるのです。
改めてですが、体の弱い方、もしくは身体が弱っている方は体外受精のチャレンジ前に今一度考えましょう。
ゴールは元気な赤ちゃんを産んで、元気に育ってもらう事です。
身体が弱っている状態で体外受精を実施して、仮に妊娠できたとしても、身体が弱っている状態で妊娠生活、出産、育児・・・とうまくいくでしょうか。
体外受精をする前に、今一度自分の身体が弱ってないか顧みてくださいね。
必ず事前にしっかりと勉強しておきましょう。