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人工授精(AIH、AID)とは?
人工授精ってそもそもどんなものなの?
一言でいうと、人為的に精子を子宮内へ直接注入し、卵子と精子が受精する確率を向上させることが主な不妊治療法です。
採精した精子を子宮内に注入し、精子は自力で卵管内を移動します。
その精子が排卵後の卵子と自然に出会い、受精する確率を上げるのです。
この人工授精に関しては、大きく分けて2種類ありますので理解しておきましょう。
配偶者間人工授精(AIH)と非配偶者間人工授精(AID)の二種類があります。
具体的な流れは?
タイミング療法と同様、排卵日の予測をたて、その日の前日、もしくは当日に子宮内にチューブを通して精子を直接注入するのです。
また、妊娠率を向上させるために通常の自然排卵で排卵を起こすのではなく、排卵誘発剤を併用して行う事も多くなっています。
基本的に手術など大掛かりなことをする必要がなく、前述のとおり「子宮内にチューブを通して精子を直接注入する」だけですので非常に簡易的です。
この為、男女ともに身体的な負担が少なく、安価で実施することが出来るので不妊治療の中でも非常にポピュラーな治療法ですね。
重要なのは排卵日に人工授精を行う事
前述のとおり、タイミング療法と同様、排卵日の予測をたてて人工授精を行う事が重要です。
基礎体温を毎日図って排卵日を予測したり、排卵障害等の方は排卵誘発剤を使用して排卵日に人工授精を行う事が求められます。
市販の人工授精キットが流行り始めていますが、排卵日に人工授精を行えなければ意味がありません。
クリニックで人工授精を行っても、市販の人工授精キットで行っても、費用面ではさほど大きな差になりません。
正確な排卵日予測には医師の判断が何よりです。
自己流ではなく、しっかりとした医師の元で人工授精を行うようにしましょう。
結果として無駄なお金と時間を消費してしまう事のないようにしてくださいね。
人工授精の成功率は結構低い
そんな人工授精ですが、成功率はどうなんでしょうか?
結論から言うと、成功率は施設によって違いますが、5~10%と高くはありません。
5回くらい行って成功しないならば、次のステップへと言われる方が多いようです。
とはいえ、年齢や健康状態によって成功率は大幅に変わってきます。
気になる方は下記リンクを参照してください。
人工授精(AIH、AID)のメリットとは
なんといっても、安価に身体的な負担が少ないというのが非常に大きなメリットと言えるでしょう。
このため、高度不妊治療と比べて低いと言われている妊娠率といえども、繰り返し治療できることから人工授精(AIH、AID)は多くの不妊治療患者にとって最も身近な治療法と言えます。
また、最近非常に増えてきている男性の勃起不全(ED)にも大きな効果があり、睾丸から精子が採精できてしまえすれば人工授精が出来てしまうのです。
さらに言えば、何かしらの原因で性嫌悪症などの場合にも、性交渉なく妊娠できるのでメリットとも言えます。