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マーガリン・トランス脂肪酸はNG?【妊活中に食べてはいけない食材】
人工的に作られた固形油脂「マーガリン・トランス脂肪酸」
「マーガリン」は、植物性油脂、あるいは動物性油脂を原料として、バターに似せて作った加工食品です。
「マーガリン」は、もともとバターが高価であったことから、バターの代替品として作られたのが始まりであり、日本ではかつて「人造バター」と呼ばれていました。
JAS(日本農林規格)では、「マーガリン」とファストスプレッドが含まれる「マーガリン類」についての規格を定めており、両社は主として油脂含有率によって区別されます。
油脂含有率が80%を超えるものが「マーガリン」、油脂含有率が80%未満のものがファストスプレッドと呼ばれており、日本で家庭用として販売されているものはファストスプレッドが多くなっています。
「マーガリン」は、主にバターやオリーブオイルと同じく、パンに塗って食べるために用いられるほか、バターの代用品として、ケーキやパン、チョコレート、アイスクリーム、クッキー等の多くの食品の原材料としても使用されています。
その味の比較としては、バターが風味に優れるとされる一方で、「マーガリン」には、あっさりした味わいがあるとされています。
「マーガリン」は、フランスの化学者である、ミシェル・ウジェーヌ・シュヴルールが1813年にマルガリン酸を動物性脂肪の研究から発見したのが始まりとされています。
製品としての「マーガリン」は19世紀末に発明され、日本には1887年に初めて輸入されて、1908年に横浜にある、現在のあすか製薬の前身である帝国社によって国産化に成功しました。
このような「マーガリン」ですが、不妊症治療中、妊活中、妊娠中の方は、出来るだけ食べないようにしたほうが良いとされています。
「マーガリン」のような人工的に作られた固形油脂には、、肥満、動脈硬化、悪玉コレステロール増加、心臓病、癌、アレルギー、アトピー等の原因になる「トランス脂肪酸」をとても多く含んでいるというのが、その理由です。
「トランス脂肪酸」の分子構造は、プラスチックと似ているため、別名「食べるプラスチック」といわれ、健康を害するので、その使用は世界的な問題となっています。
2018年の6月までに、アメリカ政府は「トランス脂肪酸」を食品添加物から全廃することを決定
WHO(世界保健機関)では、2003年に「トランス脂肪酸」の摂取量を1日の摂取エネルギーの1%未満(約2g)にするべきであると勧告しています。
アメリカにおいては、肥満や心臓病、動脈硬化等、「トランス脂肪酸」による影響が大きな原因といわれる病気が増加したことが問題となり、2018年の6月までに、アメリカ政府は「トランス脂肪酸」を食品添加物から全廃することを決定し、発表しました。また、アメリカだけでなく、カナダ、ブラジル、ウルグアイ、チリ、アルゼンチン等の北アメリカ諸国や南アメリカ諸国、さらに、韓国、台湾、香港などのアジア諸国も「トランス脂肪酸」の含有に関する表示義務があるのですが、日本においては「トランス脂肪酸」を多く含んだ食品に関する規制も、表示義務もありません。
「トランス脂肪酸」の過剰摂取によって、子宮内膜症の発症リスクを高めたり、排卵に悪影響を与えるということは、ハーバード大学の研究チームによって既に報告されています。
また、「トランス脂肪酸」の摂取量の多さが、男性の精子濃度の低さと関係があるということも分かっており、さらに、妊娠した後も、脂質が細胞膜を作るので、おなかの中の赤ちゃんの成長や出産後にもアトピーや免疫力に影響を与えてしまうということも懸念されています。
「トランス脂肪酸」は、妊娠を望んでいる夫婦にとっては、天敵といえるものですので、「マーガリン」のように「トランス脂肪酸」を含む食品の摂取はなるべく控えるようにしましょう。