脳の中にある中枢神経が原因の「性腺刺激ホルモンの分泌異常」
脳の中にある中枢神経。
この中枢神経が妊娠にとって非常に重要な各種ホルモンの分泌を司っています。
ホルモンが分泌されることで排卵等が起こるため、いかにこの中枢神経が妊娠にとって大事かがわかりますよね。
そこに異常が見受けられると分泌がとどこおって無排卵の状態になり、結果として排卵障害になるのです。
より詳しく説明すると、
脳の視床下部・下垂体から卵胞を発育・成長させる物質の2つである、以下の
- FSH(卵胞刺激ホルモン)
- LH(黄体化ホルモン)
これらの分泌が低下し、結果として排卵が起こりくくなってしまうのです。
このため、排卵がなく月経もみられないときは、性腺刺激ホルモン分泌異常が疑われます。
例えば無理なダイエットや厳しい運動を続けていって急激な体重減が起こった場合、
月経や排卵が起こらなくなるのもこの脳の視床下部・下垂体から卵胞を発育・成長させる物質の分泌が低下しているからなのです。
「性腺刺激ホルモンの分泌異常」の原因は?
- 無理な運動
- ダイエット
- ストレス
- 極度の緊張
- 下垂体腫瘍や炎症
- 不規則な生活
主にはこれらが原因となってきます。
これ以外にも要因は沢山ありますが、まずは不規則な生活を正して、いわゆる一般的な健康生活を心掛けることが重要なのです。
「性腺刺激ホルモンの分泌異常」の治療法は?
排卵をつかさどる脳の視床下部・下垂体の異常なので、それらを正常にするための「排卵誘発剤」を使用する治療法が一般的です。
この「排卵誘発剤」と呼ばれる薬を月経周期の5日目あたりから5日間服用し、排卵を誘発し卵胞を人為的に成長させてやるのです。
性腺刺激ホルモンの分泌異常の薬物療法は?
薬の種類としては経口タイプだと「セキソビット」や「クロミフェン」などが処方されることが多いです。
また、注射で治療する場合も多く、その場合は「HMG」や「FSH」等を注射することによって排卵を誘発していきます。
あくまで一般的な排卵障害の原因である「性腺刺激ホルモンの分泌異常」の紹介とその治療法ですので、必ず記事内容を優先せずにかかりつけのお医者さんの意見を最優先しましょう。