二人目不妊で悩んで。誰にも言えない日々【体験ブログ】
私が二人目不妊で悩んでいたのは10年も前のことですが、とても精神的に辛い経験でした。
一人目はすぐに授かりました。
一人目が3歳になり、そろそろ二人目をと考えていました。当時30代前半でした。
学生時代からの友人で、定期的に会って話をする友達が二人いたのですが、その二人にも一人目がいて、「そろそろ二人目欲しいね~。」なんて話していました。
暫くの間は、三人とも欲しいと思いながらもなかなかできなかったのですが、私以外の二人がほぼ同時期に妊娠しました。
私には相変わらず全くそんな気配なし。
「おめでとう。良かったね。」と祝福はしたものの内心置き去りにされたような気持になってしまいました。
その後、彼女たちのお腹は順調に大きくなっていくのに、自分は相変わらず。
だんだん焦りがでてきてしまいました。
近くの産婦人科に治療に通うことに決めました
欲しいと思ってからかなり時間も経っていたので、近くの産婦人科に治療に通うことに決めました。
病院に通うことにした、と友達に話したら、
「病院に行かなきゃいけないほど深刻な状況でもないでしょ。」
と軽くあしらわれ、二人で妊婦話に花が咲き…。
「こっちは生理が来る度にいたたまれない気持ちになってるのに、ちょっとは私の気持ちや立場も考えてもみてよ!」とかなりカチン!ときてしまいました。
自分だってなかなか妊娠できなかったときは色々言っていたのに、いざ自分が妊娠できたとなればその思いなんて忘れ去ってしまうのね!
いけないとは思いつつも、ちょっとした言葉に過剰に反応して勝手に傷ついていました。
自分にとっては大切な友人だと思っていたのですが、それ以来、彼女たちと会うのは控えるようになってしまいました。
不安やら焦りやら誰にも分かってもらえない孤独感で心が押しつぶされそうで、我慢の限界だったのです。
何より一番辛かったのは誰にも自分の気持ちを分かってもらえなかったこと
私の不妊治療の期間は二年ほどだったのですが、何より一番辛かったのは誰にも自分の気持ちを分かってもらえなかったことです。
私の周りには誰も不妊の経験をした人がなく、誰にも言えなかった。
自分の心を吐き出せる場所がどこにも無かったのです。
どんどん気持ちの毒が溜まり、嫉妬心や妬み、嫉みなどの負の感情のスパイラルに陥ってしまい、そんな真っ黒な自分をまたまた自己嫌悪する日々…
出口のない真っ暗なトンネルをさまよい歩く、正にそんな心境でした。
不妊治療どころじゃないと病院通いを止めた途端、なんと妊娠
人工授精にも10回ほど失敗し、そろそろ体外受精を考えなければいけないかな?と思っていた頃、
そして、一人目とせめて小学校の1年くらい一緒に通える年の差でと思っていたのに、それも叶わなくなってしまった頃、具体的な事は書けないのですが、主人にとって重大な事件が起きました。
事件の収拾をつけるほうが先決で、もう不妊治療どころじゃないと病院通いを止めた途端、なんと妊娠しました。
つまり、不妊の原因はストレス以外の何物でもなかったのです。
「妊娠すること」に囚われすぎて自分で自分の首を絞め、不妊の状態にしていたのは何物でもない自分自身の心だったことに気が付きました。
主人に起こった事件は皆が知って、主人は「大変だったね、大丈夫?」と沢山の励ましの言葉をかけてもらっていました。
自分はどんなに辛くても誰にも言えず、分ってもらえず、ひたすら自分の中で耐えるしかなかったのに…
周りの人に労いの言葉をかけてもらえる主人を見てなんだかすごく複雑な心境になったのをよく覚えています。
不妊治療中、妊活中の方々へ
今、赤ちゃんが欲しいのに思うように恵まれず悩んでいる皆さん、どうかあまり思いつめないでください。
私のようにストレスこそ不妊の原因になってしまう場合もあるのです。
今思えば、その頃は妊娠することしか頭になかったように思います。
妊活以外に何か楽しい事をして、ストレスを溜めすぎず、考えすぎず、今の生活を楽しむ位の余裕を持てると良いですね。