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精路通過障害とは?原因と治療法
精子が精路を通らなく、妊娠できないのが精路通過障害
精子を運ぶ精管に異常があったり、欠けていたり、狭かったり詰まっていれば精子は通りません。
精巣でつくられた精子は、精巣上体、精管を通って体外に出るはずなのに、精管が詰まっているため外に精子が出てこないのです。
精子が通らなければ妊娠することはないので、不妊となります。
これを「精路通過障害」といいます。
このままだと、精子がまったくない無精子病や乏精子症、閉塞性無精子症になってきます。
なお、不妊の原因である男性因子のうち約1割が精路通過障害といわれています。
男性の不妊にとっては非常に大きな原因でもあるのです。
精路通過障害の原因は?
大きく3つあると言われています。
- 精巣上体の炎症
- 先天的な精管欠損
- 手術の際に精管も切れてしまう
大きくはこの3つが原因です。
3番目はもちろんの事、子供のころにヘルニアの手術をしている際、その時に精管欠損してしまう場合もあるようです。
精路通過障害の治療法は
現在の主流は「顕微授精」になってきています。
基本的には精管が切れていればつなげれば良いだけなので顕微鏡手術がメインになるように思えますが、現在はこの手術を行えるような病院はまだまだ少なく、「顕微授精」がメインの治療法です。
精液に少しでも精子が含まれているのであれば、そこから精子を抽出し顕微鏡にて人工的に卵子に受精させるのです。
また、精液に精子がいない無精子症であったとして、睾丸にある精巣から直接精子を取り出して「顕微授精」を行うこともメジャーな治療法となってきました。
かつては絶対に無理だった無精子症でも妊娠の確率が大きくなってきたことはうれしい限りですね。
なお、前述のように精路再建手術というものもあり、欠損している精路を繋いで精子の通り道を再建する手術もあります。
この場合は成功さえすれば自然妊娠を目指すことも可能です。
顕微授精か精路再建手術かどうかは担当医師とパートナーとしっかり話し合って決めましょう。