卵管障害の治療法は大きく2種類。検査方法は?
卵管障害の治療法はどんなのがあるの?
卵管が詰まる事によって起きる卵管障害ですので、治療法も基本的には卵管に関する治療を考えてしまいがちですが、基本的には「体外受精」がメインの治療法となってきます。
とはいってもまずは卵管の具合を検査しなくてはいけません。
一般的な検査方法は「子宮卵管造影検査」というもので、子宮の中に造影剤を注入し、子宮腔から卵管、そして腹腔内の通り具合を調べます。
この子宮卵管造影検査はそのものの効果として、卵管の通りが良くなることから、軽度の癒着やつまりであればこれだけで改善させる効果がも期待できます。
さらに言われているのはこの検査から90日から180日は、通常よりも妊娠しやすくなると言われ、先生やベビ待ちママからは通称「ゴールデン期間」と言われています。
この期間に実際に自然妊娠されたケースも数多く報告されています。
というのも、今まで詰まっていた卵管が一気に通りがよくなるからであり、今まで以上に卵子と精子が受精しやすい状況になるのです。
もし、子宮卵管造影検査を行ったら「ゴールデン期間」にしっかりとタイミング法を行って自然妊娠を目指してみましょう。
しかし、この子宮卵管造影検査の結果、卵管の癒着が確認される場合は医師と患者の相談によって次の段階の治療法に移っていきます。
今はなくなりつつある顕微鏡手術
以前はこの顕微鏡手術手術によって、卵管に通り道を作ってあげる治療法(卵管鏡下卵管形成術)がメインでした。
ただ、いまは体外受精の技術があがってきており、そもそも卵管の状態が関係ない体外受精にシフトチェンジが進んできているようです。
しかし、顕微鏡手術による卵管手術は卵管そのものを治療するので成功さえすれば、2人目、3人目も自然妊娠が望めます。
ただ、体外受精に関しては1回毎に成功にかかわらず保険適用外の費用(数十万円)がかかりますので、どちらにするかはパートナーと医師と相談の上決めましょう。
ホルモン剤の投与などの薬物治療
卵管障害が軽度で、他の検査でクラミジア等の感染症や子宮内膜症と診断されている場合は薬物治療を行います。
感染症系の場合はもちろん抗生物質で菌を抑え、まずは感染を食い止めるところから始まり、完全に菌が無くなるまで治療を行い、その後に関しては卵管の様子を見ながら治療法を変えていきます。
子宮内膜症がある場合はホルモン剤でいったん生理を止め、生理とともに活性化する内膜の増殖を抑えるところから始まり、これもその後に関しては卵管の様子を見ながら治療法を変えてくようです。
ただ、ホルモン剤の投与に関しては副作用なども考えられるため必ず医師から説明を聞くようにしましょう。
このように原因が多岐にわたる卵管障害は治療法も多くあります。
今回紹介した治療法以外にもいくつかありますので、お医者さんの指示にしたがうようにしましょう。