hMG注射とは?効果と気になる費用。痛いって本当?【排卵誘発剤】
ゴナドトロビン療法に使われるhMG注射とは?
不妊の原因にはいろいろなものがありますが、そのうちの一つに排卵障害があります。
排卵障害自体はストレスや生活の乱れなど、ちょっとしたことが原因で起こるものでありそれほど珍しいことではありません。
健康な女性で毎月月経が来ている人でも、毎月きちんと排卵しているという人はむしろ少ないほどです。
しかし長期にわたって排卵障害が続けば、当然不妊の原因にもなります。
特に近年ではこの排卵障害に悩む女性は多く、排卵誘発剤での不妊治療を受けている人もたくさんいます。
排卵誘発剤にもいろいろな種類がありますが、ここではhMG注射と呼ばれる排卵誘発剤についてみていきたいと思います。
卵子の成長を促し排卵をさせる効果のhMG注射
hMG注射はゴナドトロビン療法と呼ばれる治療に使われる注射であり、卵子の成長を促し排卵をさせる効果が期待できます。
hMGは卵胞の成長を促す卵胞刺激ホルモンの分泌を活発にする効果が期待でき、注射をすると短時間で卵胞が成長していきます。
体内に直接薬を投与するため、排卵誘発剤を服用する内服治療に比べるとそのぶん効果も強く現れます。
そのため重度の排卵障害であったり、他の治療法で全く効果が無かった場合に行われることが多い治療法です。
hMG注射の費用ってどのくらい?
費用は病院によっても違いますが、およそ1回あたり数千円程度かかるようです。
タイミング法などの不妊治療の段階であれば保険が効くためそのうちの3割負担で済みますが、体外受精などの段階で行う場合は保険適用外となるためすべて自己負担となってしまいます。
hMG注射は痛いという話もあるようですが、筋肉注射ですので予防接種のような痛みはもちろんあります。
しかし特別耐えきれないほどの痛みがあるというわけではないようです。
hMG注射は毎回通院が必要なうえ内服による不妊治療に比べると若干費用も掛かりますが、そのぶん効果は高くより早く妊娠を望んでいる人にとっては大変有意義な治療法だと言えます。
ただしそのぶん副作用も強いという点だけは理解したうえで、治療の選択肢の一つとして考えるとよいでしょう。