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精路通過障害の種類と症状は?
精液に精子が存在しない精路通過障害の種類は?
不妊の原因である男性因子のうち約1割が精路通過障害とも言われます。
男性不妊の中ではかなりメジャーな不妊症といって良いでしょう。
そもそも精路通過障害というのは精子が何らかの原因で精路を通過しない症状です。
この為、精液に精子が全くか極僅かしか存在しない為、自然妊娠が難しくなってしまうのです。
そんな精路通過障害は、おもに、次の4種類に分けられます。
今回はそんな精路通過障害の4種類を簡易的に紹介します
精索静脈瘤
精管近くの静脈の血流が滞り、瘤が出来てうっ血した状態。
このうっ血によって、陰嚢内の温度が上昇すると、精子に悪影響が出てしまうのです。
精子というものは温度に非常に弱く、このような陰嚢内の温度が上昇によって精子の健康状態や運動率に大きな影響を及ぼすのです。
精巣上体炎
性感染症を中心に、結核などの病気によって副睾丸炎を発症し、それが原因で精管が塞がっている状態。
この場合も精管が塞がっているという直接的な影響もさることながら、高熱による影響も考えられるでしょう。
膿精液症
精液の中に血液の細胞成分である白血球が混入している状態を言います。
細菌感染などによる炎症性疾患によって本来ならば混入する可能性の無い白血球が精液内に混入してしまうのです。
精子が白血球に傷つけられてしまうので、多大な影響があると考えられます。
閉塞性無精子症
精管の一部が欠けていたり、狭くなっているため、精子が精液内に入ることが出来ない、もしくはごくわずかしか混入することが出来ない状態を言います。
精路再建手術などを行い、精子が精液内に入るように治療していくか、そのままにしておいて採精により精子を睾丸内から直接採取して人工授精や体外受精を行うことも多いです。
このように、精路通過障害に関しては様々な種類が存在しており、種類によって治療法が全くといって良いほど異なってきます。
しっかりと医師の診断に基づいて、適切な治療を行っていきましょう。