着床・妊娠はするけれども繰り返し流産や死産してしまう不育症
不妊症の中でも母体にとっても、精神的にも辛いのが「不育症」です。
この不育症とは、着床・妊娠はするけれども、その後子宮内で胎児がしっかりと成長してくれずに流産や死産してしまい、それを複数回繰り返してしまう事を言います。
一回の流産や死産では不育症とは言いませんが、逆に何回流産や死産したからといって不育症である、という定義づけはされていないのが現状です。
今現在も学会でも何回流産を繰り返すと不育症と定義するか未だ決まっていません。
しかし、何回流産や死産したからといって不育症であるという定義づけはされていないとはいっても、慣習的には2回繰り返したら不育症の疑いをもって検査が始まります。
もし2回以上の流産を繰り返してします、着床しても中々安定期までいかない・・・そんな方は不育症を疑いましょう。
なお、この不育症に関して大きく2種類に分類されます。
分類方法は流産・死産を繰り返した回数によります。
- 2回 :反復流産
- 3回以上:習慣流産
この二つに分類されます。
そもそも流産の確率は
初めての妊娠で流産する確率は10~15%と言われています。
さらにその半分以上は胎児の染色体異常による流産・死産なのです。
昨今の医療技術の進歩により、流産の確率は非常に下がっていています。
そんな状況の中、流産を繰り返してしまった場合はやはり何らかの原因があると考えられるのです。
精神的にも辛い不育症
流産というものは母体にとって非常にデメリットの多い出来事です。
体力の消耗や出血などかなりのケアが必要です、
さらに一番は精神的な苦痛でしょう。
流産してしまったことへの思いや、次の妊娠への不安、胎児への思い等々、非常に辛いものなのです。
しっかりと医師の相談して、身体や体力面でのケアもさることながら、パートナーをはじめとした心のケアも大事になってきます。