膣内培養カプセルとは?不妊治療費用を低価格化へ
劇的に不妊治療費を安くさせる未来の技術「膣内培養カプセル」とは
不妊治療の最も一般的で効果の高い治療法とされているのが「体外受精」です。
精子と卵子を人工的に体外で受精させ、受精卵を女性の子宮内に戻すという方法です。
この「体外受精」は様々な方法が開発されていて、非常に高い効果を出していますが、一方で大きなデメリットがあります。
それは高額な治療費です。
なんで不妊治療は費用が高いの?
せっかくの受精卵がしっかりと着床しなかった場合は改めてもう一度最初からやり直しになりますので、また同じ価格がかかります。
これを何回も繰り返していては母体に大きな負担がかかるばかりか、非常に高い治療費がかかってしまうのです。
この一番の理由が「受精卵の培養施設・機器の運用が大変」ということです。
そこに費用をかけざるを得なく、結果として治療費がかさむのです。
しかし、こんかい発表された「膣内培養カプセル」はその考えを一からひっくり返し、劇的に費用を下げることに成功しそうなのです。
受精卵の培養を女性の膣(ちつ)の中で行う
読んで字のごとく、「膣内培養カプセル」は受精卵の培養を女性の膣(ちつ)の中で行うことで、「受精卵の培養施設・機器の運用が大変」という大きな障壁を取り除くことに成功しています。
米INVO Bioscience社が開発した「INVOcell」というカプセルに受精卵を入れて「膣内培養カプセル」による体外受精は行われます。
あくまで女性の体内で培養させるので、自然妊娠と同じ環境での培養が期待出来るとのことです。
また、現行の受精卵培養と同等の妊娠率を今のところ確認しているので、そこも問題なさそうですね。
今現在、臨床実験中とのことですが、17人中なんと10人も妊娠中とのことです!!
まだまだ検査は必要ですが、早いところ実用化してほしい技術ですね。
出来る限り金額的な負担なく、高度な不妊治療が行える社会になると良いですね。