多嚢胞性卵巣症候群による重度の排卵障害を治療。【体験ブログ】
女性の不妊原因の3割が排卵障害といわれています。
私は多嚢胞性卵巣症候群による重度の排卵障害でした。
初潮も15歳と人より遅く、生理周期も1年に数回と安定したことはありませんでした。
しかし母親も20代前半までは生理周期が安定しなかったと言っていたので、その言葉を鵜呑みにしてしまい産婦人科に行くことはありませんでした。
さすがにおかしいと感じたのは20歳を超えた頃です。
周りに話しても自分と同じ症状の人がいなかったので、一度検査してもらうことを決意しました。
血液検査と内診の結果排卵障害と診断されました。
その時は多嚢胞性卵巣症候群という説明はなく、ホルモンバランスが乱れているという説明だけでした。
妊娠を望む時にまた来院してください、と言われたのでそれから結婚するまでの6年間放置してしまいました。
今思い返せばこの段階でセカンドオピニオンなどもっと大きな病院で診てもらっていたら、不妊治療で苦労しなかったのかもと後悔でいっぱいです。
月日は流れ結婚し再び病院を訪れることになりました。
今度は不妊専門クリニックを調べそちらを受診しました。
最初の3か月は血液検査や卵管造影検査、内診などひたすら検査を受けました。
そしてやはり原因は排卵障害であるということで1年ほど薬や注射など様々なタイプの排卵誘発剤を使用しました。
しかし排卵どころか卵胞が一向に大きくなりません。
そのうち小さい卵胞が沢山溜まりネックレスサインができてしまいました。
そこで初めて多嚢胞性卵巣症候群であると説明されました。
ここまで薬が効かないと手術する必要があると手術を勧められました。
排卵しないと卵巣の皮が厚くなってしまい余計に排卵しずらくなるそうです。
そしてこの皮を薄くするだけでホルモンバランスが整う可能性が高いといったメリットがあるようです。
手術のため大学病院に転院することになりました。
手術自体は簡単なもので腹腔鏡下で行われました。
卵巣の皮を薄くするためレーザーで複数の穴を空けたそうです。
溜まっていた卵胞も全て綺麗に流れました。術後は1日で痛み止めを飲まなくても痛くないぐらいでした。
入院生活も1週間でした。そして驚くことに術後1か月で薬を一切使用せずとも生理がおこりました。
ホルモン値も正常に戻り本当に驚きました。
排卵も順調におこりその後半年でタイミング療法で授かることができました。手術痕も1年ほどで目立たなくなったので本当に手術を受けてよかったなと思っています。