1人目、2人目共に顕微鏡受精で妊娠。【体験ブログ】
一般的に不妊とは夫婦生活を2年送っても子供ができないことをいいます。
けれどその原因は様々です。
私は元々生理不順であったこともあり、結婚前から産婦人科に通い、生理を起こしていました。そして本格的に治療を意識し出したのは結婚を決めてからでした。
元々通っていた病院は普通の産婦人科です。
そこではタイミング療法を薦められ、エコーで子宮の状態を確認し、排卵日に合わせて夫婦生活を持つというものでした。
しかし何度やっても授かるとこはなく、病院を変えてみることにしました。
変えた病院でまず言われたのは多嚢胞性卵巣症候群ということでした。
これは不妊治療の原因となる病気で、卵子はたくさん作れるけれど、排卵しにくいという病気です。排卵しにくいので生理不順だったということです。
そして多嚢胞性卵巣症候群では自然妊娠は難しく、体外受精でしか妊娠できないと言われました。さらに不妊治療専門の病院を紹介されました。
専門の病院でもやはり多嚢胞性卵巣症候群であることは間違いないと言われました。
そこで提案されたのは卵管造影検査と体外受精です。
卵管造影検査は卵管から細い管をいれて造影剤で卵管の状態を確認する検査です。
私は左右一方の卵管が詰まっていて管を通すのが最後まで検査はできなかったのですが、ちゃんと管を通せるとそれによって卵管をキレイにすることができ、その後半年妊娠しやすくなると言われています。
生理は左右の卵管からそれぞれ隔月に排卵しているそうで、左右一方の卵管がつまっていることが私の生理不順の原因のもう1つになっていました。
次の選択肢は体外受精でしたが、体外受精には多額の費用がかかります。
そのため私達は体外受精を半年後に伸ばしました。
その間体外受精用の貯金をためつつ、人工受精にチャレンジしました。
人工受精は体外受精と違い保険がきく治療です。
ですが人工受精は取り出した精子を子宮に入れるだけなので自然妊娠の場合と妊娠率は変わりません。私は2回ほどチャレンジしましたが結果は出ませんでした。
半年後いよいよ体外受精です。
体外受精まで毎日卵子を育てるための注射を打ち、2~3日おきに診察に行きました。
これは注射で卵が大きくなりすぎたり、増えすぎたりするのを防ぐためです。
卵子がちょうどいい大きさ・量になったら、卵子を取り出す日を決めます。
卵子の取り出しは麻酔をかけて行います。
卵子を取り出したらシャーレの中で精子とあわせます。
精子は取り出したものをそのまま使用ではなく、少し人工的な手を加えて元気にしたりキレイにしてくれていました。
このまま自然に受精できるものと受精しないものがあります。
卵子と精子の相性があり、どちらとも健康でも1つも受精しない場合もあるそうです。
なので私達は自然受精と同時に顕微鏡受精をお願いしました。
顕微鏡受精は顕微鏡でみながら精子と卵子をあわせる方法です。
これで必ず受精卵となります。
取り出した受精卵を子宮に戻す方法は取り出して数日後の場合と取り出してしばらく時間をおいての場合があります。
しばらく時間を置く場合受精卵は凍結することになります。
私達の場合は卵子を作るための注射や麻酔での卵子取り出しで子宮の状態がよくないとのことで一旦凍結することになりました。
1人目はその後一回目の治療で授かることができました。
このとき20代後半で、妊娠率は30~40%ほどでした。
2人目の時は1人目の時に凍結していた卵を戻しました。
3回ほど同じ方法で試みましたが、結果は出ませんでした。
そこで調べた方法としてまず、アシストハッチングです。
これは卵の殻を人工的に少し傷を入れることです。
こうすることで卵が割れやすく妊娠率があがるということでした。
しかしこの方法でもいい結果は出ませんでした。
その次の方法は2段階法です。
これは受精卵を子宮に戻す2~3日前に凍結液または卵を先に子宮に戻し、その後受精卵を子宮に戻すという方法です。
これは先に凍結液や卵を子宮に入れることで子宮が妊娠したと勘違いし、受精卵を戻したときに子宮が妊娠モードにはいっているため妊娠率があがるこというです。
しかし凍結液は1回分しかなく、1回目の治療の段階でしかできません。
また卵を戻す場合、結果として受精卵を2つ戻すことになるので、多胎妊娠になりやすくなります。
私達の場合は1人目の時の受精卵がなくなったので、最初からの治療になったので凍結液も戻す方法を選択しました。
またこの2段階法に加えアシストハッチングも組み合わせてもらい。
無事に2人目妊娠に繋がりました。
ただアシストハッチング、2段階法を加えることでそれぞれ費用は数万増すことになりました。”