不妊治療を約2年。仕事と高額な治療費。【体験ブログ】
治療が大変だった分、妊娠した時の喜びは誰よりも大きかったと思います。
私は病院に通院し不妊治療を約2年行っていました。
31歳で結婚し、治療を始めたのが33歳の時で妊娠発覚が35歳です。
不妊治療を約2年続けたことになりますが、この期間は精神的にも金銭的にも大変だったのを覚えています。
その中で大変だと感じたことを紹介したいと思います。
クリニックの待ち時間が苦痛でした。
まず私は不妊治療専門のクリニックに通院していたのですが、予約制なのにとにかく待ち時間が長かったです。
普段でも1時間~2時間待ちは当たり前、平日の夕方や休日に至っては会計までで2~3時間待つこともありました。
時々「あとどれくらいですか?」「実はこの後用事があって」と受付の人に言っている人も見たことがあります。
不妊治療専門クリニックなので患者さんは皆同じ悩みを持って待合室で待っており、私は皆同じ気持ちなのだろうなと思いながら長い待ち時間を過ごしていました。
本や仕事を持参する人もいましたね。
不妊治療では女性の月経周期で予定が決まります。
それから時間の制約は待ち時間だけではありません。
不妊治療では女性の月経周期で予定が決まります。
「生理が始まったら何日目までに来てください」
「まだ排卵してないようなので、明後日もう一度来てください」
ということが多々ありました。
すると、仕事や予定が入っている人はそれをキャンセルしなくてはいけません。
私も会社員でしたので、早めに上司には不妊治療をしていることを伝え、急な休みがあることを理解してもらいました。
時には「○日の△時に来てください」というように時間を指定されることもあり、同僚には申し訳ないなと思いつつ、かなり有給を使って通院をしていました。
不妊治療は時間もかかりますが、お金もかかります。
不妊原因や年齢によって不妊治療の内容は異なりますが、私は排卵していないことが原因でしたので最初のステップであるタイミング法から始まり、人工授精、体外受精を経験しました。
タイミング方では月1万円前後の費用はかかります。それでもこれが毎月となったらかなり家計に響きますが、人工授精では2~3万円、体外受精では20~50万円かかりました。
よく「不妊治療していたら車一台買えちゃうくらいお金がかかる」と言いますが、本当にその通りだなと実感しました。
助成金ももらいましたが、不妊治療を初めてからは毎年確定申告で医療費控除をしていました。
私がもう一つ不妊治療をしている時に悩まされたのが「出口が見えない」ことでした。
周りは治療せずともぽんぽん子供を授かるのに、自分はなかなかできず、毎月生理が来ては落ち込みを繰り返していました。
「タイミング法を5回したら次にステップアップしましょう」と医師から言われ、「その前にはできるって」と気軽に考えていたのですが子供はできませんでした。
そういう時に「私って治療していても本当に妊娠できるのかな、この治療はいつまで続くのだろうか」と常に不安に思っていました。
でも治療から1年が経過すると「また今回もダメかもしれないけど、きっといつかはできるかな」とあまり気にならなくなりました。
治療のことをあまり悩まないようにし、ストレスを溜めないように自分の好きなことを色々始めたのもこの頃だったと思います。
それから不妊治療のことを相談できる人があまりいなかったのも大変でした。
私は親には相談できずとにかく不妊治療をしていることを隠していました。
唯一、不妊治療を経験した友人がいたのでその友人には頻繁に相談をし、通院している病院も違ったので情報交換等もしていました。
そういえば意外とネックなのが職場の人でした。
結婚を報告していたので、特に年上の人や結婚している人からは「子供はまだなの?作らないの?」なんて聞かれたこともありました。
職場の人にも不妊治療をしていることは隠していたので「そのうちできるといいですね」などと適当に誤魔化していました。
不妊治療中の方へ
不妊治療は本当に大変なことが多いですが、実際に治療している人はたくさんいてこの人たちも同じ悩みを抱えているのだなとか、治療している知人・友人とはその大変さを共有して仲良くなったりして、悪いことばかりではないのだなと思いました。
不妊治療が大変だった分、妊娠した時の喜びは誰よりも大きかったと思います。
私はいつか必ず妊娠できると信じて、大変な不妊治療を乗り越えることができたと思います。