原因不明不妊。私の人工授精の実際の流れは・・・【体験ブログ】
最初は病院に通院して不妊治療をしていました。
夫婦ともに特に異常はなく原因不明の不妊でした。
最初はタイミング法を3回試して、その後、医師の勧めもあり人工授精に進みました。
人工授精をはじめるときに、少し躊躇する気持ちがありました。
それは人工的に人為的に子供をつくるという印象があり、夫婦ともにひっかかりを感じたからです。
しかし人工授精についてよく調べてみると、自然妊娠とそんなにかわらない自然妊娠に近い方法であることがわかりました。
自然妊娠よりも子宮内の少し奥に精液を注入するというところだけが違い、ほかは自然妊娠となんら変わりがありませんでした。
自然妊娠とそれほど変わりはないとはいっても、人工授精は精子を採取するということで男性側に精神的な負担があります。
女性側も精子を注入するということに痛みなどの不安が伴います。そして何よりも、複数回にわたる通院が必要となり、自費診療なのでお金がかかります。
できるだけ成功率をあげるために、いろいろなことを行いました。
人工授精の流れは
排卵日予測日の数日前に受診して、卵胞の大きさを経腟超音波でチェックして人工授精を実施する日を決めます。
早めにチェックを始めるので、この卵胞の大きさを確認するために約2~3回の受診が必要でした。
卵は病院で予測しても急成長することもあり、基礎体温や経腟超音波で予測してもタイミングは難しいのだそうです。
人工授精実施日には朝に採取した精子をもって病院に行き、午前中に処置してもらいました。
実施後には骨盤を高くしたまま30分安静にして、後日生理が来るかこないかで、妊娠を判断するというものでした。
人工授精の成功率をあげたかったので、医師に提案されるホルモン剤はすべて試してみることにしました。
人工授精前には排卵誘発をおこないました。
排卵誘発をおこなうと卵巣のなかで卵胞の数を増やし、質のよい卵を育てることができます。
月経がはじまったらすぐに病院に行き、月経5日目から処方された薬を飲み始めました。
そして、卵胞の大きさがある程度になって人工授精日をきめたら、人工授精日の前日に注射をしました。
この注射は36時間~48時間後に排卵をおこすため確実に排卵させるためにおこなっていました。
人工授精実施後には、受精卵が着床しやすい環境になるように子宮内膜を厚くして子宮環境を整える黄体ホルモン剤を使いました。
それぞれ副作用として、まれに食欲不振や頭痛があったり、多胎妊娠の可能性が上がったりすることがあると説明がありましたが、挑戦してみました。
しかし、ホルモン剤で調整していたにもかかわらず、人工授精日前日に排卵誘発の注射のため受診したら、すでに排卵していたことがありました。
精液は処置前に精子数や奇形数を量り、洗浄・濃縮するのですが、数も少ないし元気がないから可能性は低いと言われたこともあります。
よい状態の精液を採取するために3~5日禁欲してもらったりもしていたのですが、難しいなと思いました。
ホルモン剤を使ったり人工的な授精とはいっても、いろいろな要因で子宮の状態や精子の状態は変わってしまい誰でも思うようにはいかない、とても繊細なものなんですと医師に言われました。
不妊治療に焦りすぎないように思いつめないように、そしてストレスをためないようにと言われ、知らず知らずにストレスがたまっていることに気づかされました。
人工授精の処置自体は痛くなく、あっという間でストレスのないものでした。
しかし、不妊治療にはとてもエネルギーを使うので、不妊治療そのものがとても大きなストレスになっていました。
そのため不妊治療のことは忘れてストレスのない時間を過ごすために、ときには友達や夫婦で旅行に行ったりすることにしました。
どうしても不妊のことが頭を離れないときには、子宝の神社や温泉に行きました。
長距離のドライブをして外の景色をみたりするだけでも気分を変えることができました。
休日を充実させることで、生理周期やホルモン値などが少し安定したように思います。
妊活や不妊治療中には楽しい時間を意識的につくりストレスをためない生活を心がけてみてほしいです。”