顕微授精にリスクはあるんでしょうか。

顕微鏡を用いて人為的に極細ピペットで卵子内に精子を注入し、受精させる顕微授精(ICSI)。
自然妊娠の流れからはかなりかけ離れた方法にて妊娠出産を目指す治療法です。

自然の流れと違う方法ですから、生まれてくる赤ちゃんへの影響が懸念される方も多いのではないでしょうか。
無論、顕微授精(ICSI)は100%安全な治療法ではありません。

ただ、昨今の医療技術の発展により、リスクは限りなく少なくなってきているのです。

その証拠に現在の日本では顕微授精により年間数千人以上生まれており、事例も増え、医師の技術も年々向上しており、通常の体外受精と比較しても、特に危険な治療法ではないと考えられています。

とはいっても、顕微授精そのもののリスクは存在します。
知らなかった・・・では済まされないリスクもあるので、もし顕微授精をお考えの方はしっかりとリスクに対しても正しい知識を持っておきましょう。

高度な乏精子症や無精子症の男性の場合、そもそものリスクがある

顕微授精(ICSI)は特に高度な乏精子症や無精子症のという男性不妊に非常に効果のある治療法です。
この為、上記症状の方が顕微授精を行う事が多いのです。

ただ、そもそも高度な乏精子症や無精子症の男性の場合、そもそものリスクがあるのです。

上記症状の場合、染色体や造精機能関連遺伝子の異常を持っている事が報告されており、その遺伝子を赤ちゃんに遺伝する可能性があります

なので顕微授精(ICSI)そのもののリスクではないのですが、このようなそもそものリスクがある事も認識しておきましょう。

特に男性側に高度な乏精子症や無精子症がある場合の顕微授精はしっかりと事前にパートナーと医師と相談しておく必要があります。

精子を選択するのは一人の人間

自然妊娠の場合、精子は卵子にたどり着くまでに必要に迫られて自然淘汰されていきます
運動率が弱かったり、奇形だったりしたら、卵子にたどりつけないのです。

逆を言えばたどり着いた精子というものは正常かつ健康的な精子なのです。

これが顕微授精(ICSI)の場合、精子を選択するのは一人の人間になるのです。
もちろん、精神の注意を払って健康的な精子を顕微鏡で見つけて受精させますが、あくまで人間の見た目での判断になります。

この為、いくら細心の注意を払っても、受精機能が異常な精子や遺伝的なリスクを持った精子を受精させるリスクがあることをお忘れないように。

と、いろいろと顕微授精(ICSI)のリスクを記入してきましたが、最近の顕微授精は非常に精度もその後の妊娠率も、その後の先天性異常発生率も下がってきているようです。
不安を感じるのであれば、まずは医師にしっかりと相談してみましょう。

他の人の事例を聞いてみるのも良いかもしれませんね。

高額な治療費もデメリット・リスクとして考えましょう

人工授精はだいたい1-5万円という治療費ですが、体外受精になると30-60万円と跳ね上がります。
そして顕微授精になるとさらに高額な治療費を支払う場合も多くなっています。

何回も顕微授精にチャレンジすると、その治療費は数百万にもおよび、莫大な額になるのです。

正直、一般家庭にとっては数百万にもおよぶ治療費はかなり大きなデメリット・リスクと言えるでしょう。

もちろん、子供を授かるにはそれなりの治療費はやむをえません。

しかし、その上限もしっかりと決めておかないと夫婦二人の生活そのものが破たんしてしまう可能性もあります。

「何回チャレンジするのか」
「失敗しても区切りをつけられるのか」

という事は事前に話し合うにはネガティブなテーマではありますが、非常に大事な問いです。

顕微授精に挑む前にしっかりと夫婦二人で話し合いをしましょう。

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