一般不妊治療の流れ。タイミング法から排卵誘発法
排卵と受精を補助する一般不妊治療
原因により治療は変わってきますが、基本的には、排卵と受精を補助する方法と体外受精などの生殖補助医療があります。
ここでは、排卵と受精を補助する方法を見てみます。
タイミング法
排卵日の2日前から排卵日までに性交渉があると妊娠しやすいと言われています。
その排卵日を診断して成功のタイミングを合わせる治療です。
始めは、朝起きた時に舌下で測る基礎体温の状態で排卵日を予想していました。
それだと医師にその体温表を見せたときに、すでに排卵が起こっていたということがありました。
そこで、排卵予定日数日前に経膣超音波検査により、卵巣内の卵胞という卵子が入っている袋の大きさを測定し、卵胞の直径が20ミリくらいになるのを確認します。
それを元に排卵日を推定します。尿中の排卵ホルモンを検査し、排卵日を正確に予想することもできます。
排卵誘発法
内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵をおこさせる方法です。
普通は排卵のない患者に対しての治療として行われるようですが、排卵が規則正しく起きていなかった場合も行う事があります。
なお、上の方法で妊娠しない場合、腹腔鏡検査をします。
腹腔鏡検査は、おなかに5ミリほどの小さな穴をあけて、内視鏡を挿入しておなかの中を直接見ます。
不妊症の中で最も多くみられる原因が、子宮卵管の外側の癒着によるものだそうです。
今は医療が発達しているので、おなかに穴をあけるといっても、簡単なようです。
怖がらずに受けることをおすすめします。