実はとっても多い不妊の割合
結婚をしたら自然に妊娠できる、インターネットが普及してこれほど情報が出回っている現代でも、そう思っている人は多いのではないでしょうか。
健康で若い男女が排卵日に合わせて性行為をしたとしても妊娠する確率は約20~25%だと言われています。
しかもこれは、生理周期が安定している、妊娠しやすい女性の場合での確率となります。
健康な男女が子供を望んで性行為を行っているにもかかわらず、2年以上赤ちゃんができないことを不妊症といいます。
その発生頻度は、1割と言われています。
では、妊娠ができない理由はどのようなものがあるでしょうか。
不妊の10つの理由・原因
1.妊娠のタイミングを逃す
一番妊娠しやすいと言われている時期は排卵日前後を含めた5日間と言われています。
排卵日が一定している女性はこのストレスの多い社会では少ないと思われます。
そのため排卵日に性交渉をすることができないということが考えられます。
2.排卵障害
ホルモンの異常により、卵子を排卵しない状態です。
3.キャッチアップ障害(卵管采不全)
卵子を卵管に取り込む卵管采が機能しない状態です。
4.卵管因子(卵管通過障害)
卵管が何かの原因で詰まっており、卵子が通れない状態です。
5.着床・内膜因子(子宮内膜症・黄体不全)
子宮内膜の異常や内膜を維持するためのホルモンを分泌する黄体の機能に異常がある状態です。
6.子宮頸管因子
精子の通り道である子宮頚管の機能が異常な状態です。
7.子宮因子(子宮奇形)
子宮の形に奇形がある状態です。
8.免疫因子(抗精子抗体等)
精子を異物と認識して免疫で攻撃する状態です。
9.男性因子(精子因子・ED・射精障害等)
精子が少なかったり、なかったり、運動率が低い状態です。
10.原因不明
また、意外に多いのが原因不明での不妊症です。
上記のいずれにも当てはまらないにも関わらず妊娠が出来ない場合は原因不明での不妊症とされます。
このように、女性だけではなく、男性にも問題があることがあり、妊娠できない理由は二人で追求しなければなりません。
まずは、ネットの情報だけにとらわれず、産婦人科やクリニックに行ってしっかりと不妊症検査を行う事が大事です。
くれぐれも自己判断だけはやめましょう。