産み分けゼリーって本当に効果ある?
産み分けを行うにあたって、女性の膣内環境のpHは重要となります。
なぜなら、その膣内環境のpHによって、男の子が産まれるY染色体を持つ精子と、女の子が産まれるX染色体を持つ精子の運動能力に影響が生じるからです。
X染色体を持つ精子は酸性に強く、Y染色体を持つ精子は酸性に弱いという特性があります。
排卵日の2~3日前は膣内のpHは酸性に保たれているため、酸性に強いX染色体を持つ精子が有利な状況となり、酸性に弱いY染色体を持つ精子は不利な状況となるため、排卵日2~3日前にTRYすると、X染色体を持つ精子が卵子と受精する確率が高くなります。
その一方で、排卵日近くの頃になると、膣内pHが中性に近づいていくため、酸性に弱いというY染色体を持つ精子の不利な条件がなくなるので、もともと運動能力の高いY染色体を持つ精子の方が有利となります。
したがって、排卵日当日にTRYすると、Y染色体を持つ精子が卵子と受精する確率が高くなります。
ただ、女性が性的刺激を受けることによって、子宮頸管からアルカリ性の粘液が出て、膣内環境が変化してしまう等、膣内環境のpHは自分の望み通りにコントロールできるとは限りません。
そこで、産み分け方法の1つとして「産み分けゼリー」(グリーンゼリー:男の子、ピンクゼリー:女の子)を使用した膣内環境pHのコントロールが提案されているのです。
「産み分けゼリー」は、グリーンゼリー、ピンクゼリー共にイギリスのジョン・ポラード博士が開発したもので、イギリスではブルーゼリーと呼ばれているそうです。
「産み分けゼリー」は、昔は病院・医院・クリニックでしか処方してもらえなかったようですが、現在はインターネット通販でも手軽に購入できるようになっています。
「産み分けゼリー」の使用方法は??
その使用法としては、大まかにいうとゼリーをあたためてから注射器で膣内に入れるだけなので、手順としては簡単だと思います。
膣内に入れるということで、その成分が気になるという方も多いとは思いますが、体内に含まれている物質とゼラチンを組み合わせたものであるため、母体に害を与えることはありません。
また、産まれてくる赤ちゃんに何か障害があったというケースも今までに一度もないようです。
ちなみに、ゼリーの購入費用ですが、例えばネット通販での購入例で、登録料と送料含め約17,000円という例があります。その使用回数としては、ゼリー1本につき5回使用でき、2年以内に使用しなければならないようです。
産み分け成功確率が約7割程度であるといわれています。
「産み分けゼリー」の効果としては、このゼリーを使用したうえで、さらに、子作りTRYのタイミングもうまく行った場合において、産み分け成功確率が約7割程度であるといわれています。
産み分けを行わない場合と比較すれば、高い成功確率であるといえると思いますが、いずれにしても100%希望通りの性別の子供を授かるという訳ではないということは十分に理解する必要があります。
また、実際にゼリーを使用するにあたっても、使用時に手間がかかって、時間がかかってしまっているうちに性的な気持ちが弱まってしまうという意見や、安全性は保証されているとは言っても、もし赤ちゃんになにかあったらと思うと心配だったということから、使用することを控えたという意見も見うけられました。
ゼリーを使用する場合は、自分だけではなく、夫の協力がどうしても必要となりますし、金銭的な面でも負担が大きくなります。
「産み分けゼリー」を使用してまで希望通りの性別の赤ちゃんが欲しいのか、夫婦でよく話し合って、双方が十分に納得してから使用するようにしたほうが良いと思います。