黄体機能不全が原因の場合は?【着床障害の治療法】
黄体機能不全とは?
妊娠するためには必ず着床しなくてはいけません。
その着床の流れとしてはまず、卵胞ホルモンによって子宮内膜が厚くなっていきます。
そしてさらに受精卵が着床しやすいように黄体ホルモンが子宮内膜を着床の準備に取り掛からせるのです。
黄体機能不全とはこの黄体ホルモンが機能せず、子宮内膜を着床の準備がままならないままになって着床できない事を言います。
黄体ホルモンは着床にとって非常に重要なホルモンであり、排卵前の状態と比べると、30倍近く分泌されます。
黄体機能不全の検査方法は?
黄体機能不全の診断基準としては一般的に以下の基準があります。
- 子宮内膜の厚さ 8mm以内
- 黄体ホルモン 10ng/ml未満
- (※!)高低の温度差 0.3度以内
- (※!)高温期の持続 9日以内
- 排卵日から次の月経までの期間が10日以内の場合
(※!)上記3.4番目のの基礎体温の高温期が短かったり高低の差が・・という判断基準ですがこれは精度に疑問が残ります。
一部の他サイトでこの診断基準がおおまっぴらに掲載されていますが、医者の診断なしに自らの基礎体温調査で黄体機能不全の診断をするのは絶対にいけません。
測るのであれば、5番目の「排卵日から次の月経までの期間が10日以内の場合」の方が精度はまだ高いといえます。
現在は、基本的には二番目の血中に含まれる黄体ホルモンの含有量を目安に黄体機能不全の診断をしているところがほとんどです。
黄体機能不全が原因の場合の着床障害の治療法は?
黄体ホルモンが機能せず、子宮内膜を着床の準備がままならないままになって着床できないのが黄体機能不全ですので、この黄体ホルモンを体の中に入れてあげることが何よりの治療法となります。
これに関しては黄体ホルモンの飲み薬(プロゲステロン)や、HCG注射(絨毛性性腺刺激ホルモン注射)を行う場合が多くなっています。
しかし、このようなホルモン治療に関しては副作用が大きなデメリットです。
ホルモン治療をするのであれば、どのような治療をするにせよ、しっかりと医師と副作用についてしっておきましょう。
以上が黄体機能不全が原因の場合の着床障害の治療法でした。
検査方法でも書きましたが、基礎体温の検査に関しては精度が低いのであんまり情報を過信しないようにしましょう。