子宮内膜症とは?知っておくべき原因と症状。
子宮内膜症とは?
女性の不妊症の中でも非常に多い症例が今回紹介する「子宮内膜症」でしょう。
この子宮内膜症を簡単に説明するならば、本来なら子宮内腔に出来るはずの子宮内膜が子宮内腔以外に出来てしまう事を子宮内膜症といいます。
ここでしっかりとさせておきたいのは「子宮内膜症は子宮の病気ではない」ということなのです。
あくまで子宮内膜が子宮内腔ではなく、違う場所に出来てしまうので、子宮の病気ではない事をご理解してください。
なお、この子宮内膜が出来る他の場所というのは以下の箇所が多くなっています。
- 直腸
- 膀胱
- 卵巣
- 卵管
- 腹膜
子宮内膜症の症状
子宮内膜が他の場所に出来るので、子宮と同じように子宮内膜から月経時に出血するのです。
この出血が正常どうり子宮内であれば良いのですが、他のところから出血するため、様々な影響を及ぼすことになるのです。
子宮内腔以外で出血を繰り返していけば当然痛みも増しますし、それが続くと炎症を起こし始め、最終的には組織同士が癒着して不妊となってしまうのです。
また、子宮内膜症は月経時に痛みが増すことが多く、女性にとっては大きな負担になります。
妊娠を望む望まないいずれにせよしっかりとな応用にしましょう。
なお、以前にご紹介した「卵管障害」においてもこの子宮内膜症が原因となる場合があります。
これは卵子の通り道である卵管に子宮内膜症が発生し、炎症をおこして癒着して卵子の通り道を防いでしまう症状です。
このように様々な場所に発生するのが子宮内膜症であり、出来る場所によって治療法は異なってきます。
子宮内膜症の原因
現在、この子宮内膜症の原因は正確にわかっていません。
が、特徴として比較的若い方に多いとされているため、ここの原因があるのではないかと言われています。
若い世代に多い理由には、生理の回数や妊娠と関係があるのでは、というのが通説です。
今回お伝えした子宮内膜症ですが、前述したように若い女性の間で増加傾向にあります。
また、長期間不妊の方の25-30%はこの子宮内膜症といわれ、非常に身近な症状とも言えます。
子宮内膜症は月経時に痛みが増すと記載しましたが、女性への負担も大きいのでしっかりと早めに治療をするようにしましょう。
特に子宮内膜症の症状が重い方はとっても大変なようです。
あれ?っと思ったら念のため検査するようにしましょう。