26歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断されて。【体験談:第1回】
PCPS、OHSSを乗り越えて・・Dさんの不妊治療体験談【全4回】
26歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断され、その後30歳で結婚、34歳で不妊治療開始、そして最終的に子宝に恵まれた静岡県在住のDさんの不妊治療体験談【全4回】です。
多くの困難を乗り越えての体験談です。ぜひとも一読してみてください。
高校生の時から生理が不順
私が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と初めて言われたのは26歳のときでした。
高校生の時から生理が不順で3~6ヶ月に1回生理が来るかどうかだったのですが、「生理がない方がラクでいいや」くらいにしか考えず特に病院にも行きませんでした。
社会人になって残業や土日出勤が多い生活を送っているうちに、いつの間にか生理が1年以上全く来ていない状態になって、初めてこれはまずい、、と婦人科のある総合病院に行き内診と血液検査を受けました。
先生に言われたのは
- 「生理不順はPCOSが原因」
- 「排卵していないので、自然妊娠は難しい」
- 「子どもを作りたい希望があれば専門医に行くこと」
- 「子宮癌リスクを減らすためにピルで定期的に生理を来させること」
- 「肥満リスクがあるので体重管理を気を付けること」
34歳から静岡レディースクリニックで不妊治療を開始
それから30歳で結婚、34歳から静岡レディースクリニックで不妊治療を開始しました。
不妊治療が長期になることを避けたいという私の希望から、初めから確率の高い体外受精希望であることを伝え、不妊治療カウンセラーの方に体外受精の治療スケジュールを組んでいただきました。
怒涛の不妊検査と排卵誘発剤
初回は内診と血液のホルモン値検査、2回目に子宮卵管造影検査、別の日に夫の精液検査を行いました。
次に採卵に向けて、生理5日目からプレマリン11日間とプラノバール10日間を飲み、また生理が来たら3日目からクロミッド10日間とフォリスチム注射を2日起きに計4回打ちました。
内診の結果「卵胞の成長が悪いので今回は採卵を見送る」と採卵キャンセルに。。
翌月は「もうちょっと刺激する」ということでフォリスチム注射が7回に増え、結果17個採卵うち5個が胚盤胞まで成長し凍結することができました。
卵巣が腫れ腹水がたまるOHSSに・・・
採卵後、卵巣が腫れ腹水がたまるOHSSになってしまい、気持ち悪くて眠れず食べれずで2週間も仕事を休みました。
腹水は自然に尿から排泄され3週間後にはすっかり普通の生活に戻ることができました。
その後、仕事の都合もあって移植は3か月後に行いました。
2回目の凍結胚移植で。
1回目の移植は生理4日目からジュリナと13日目からデュファストンの服用を始め、20日目で移植しました。
5個凍結したうち1番グレードの良い受精卵を戻したのですが、残念ながら着床せず妊娠に至りませんでした。
2回目も同じ薬を服用し、生理21日目に移植、1週間後に着床が確認され妊娠陽性と判定されました。
その後も1か月間、妊娠継続をサポートするためにジュリナとデュファストンの服用、週1回プロゲデポーという注射しクリニックを卒業し、近くの産婦人科に転院することができました。
Dさんの不妊治療体験談【全4回】
- 第1回 「26歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断されて。」
- 第2回 「静岡レディースクリニックでの不妊治療。」
- 第3回 「1年間半の不妊治療でかかった治療費総額は・・・」
- 最終回「昔なら「あの人は子供ができない人」だったけど。」