補中益気湯の効果・飲み方は?【不妊症の漢方薬】
男性不妊に特に効果を発揮すると言われる漢方薬が「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」
「不妊」と聞くと何となく女性側が抱える悩みと思われがちですが、最近では不妊に悩む男性も少なくありません。
男性の不妊と言われるのは、精子の運動率が悪かったり精子の数が少ないことによる場合が大半を占めています。
男性の不妊に対するこれといった治療法は今のところないのが実情ですが、最近では漢方薬が用いられることもあります。
こうした男性不妊に特に効果を発揮すると言われる漢方薬が「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。
テストステロンの分泌を促す効果がある補中益気湯
補中益気湯は、もともとは消化機能を強くするために用いられる漢方薬です。
もともと胃腸が弱く、食欲不振や虚弱体質、胃下垂、慢性的な下痢などの症状に効果があるとされています。
こうした作用を持つ補中益気湯ですが、性ステロイド代謝系に特に作用する一面も持ち合わせています。
精子量の減少や運動率の低下は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が悪いことで起こりますが、補中益気湯にはこのテストステロンの分泌を促す効果があります。
さらに補中益気湯は女性ホルモンのバランスを正常にしてくれる作用もありますので、男性だけでなく女性も服用すればさらに不妊改善の効果が期待できます。
胃腸は栄養を吸収して活力を生み出す、いわば私たちの命の源となる器官です。
胃腸が元気になれば活力が湧き新陳代謝も活発になり体のあらゆる細胞が元気になります。
そのため補中益気湯は不妊治療に有効だとされているのです。
補中益気湯は合わない体質の人もいるので要注意
ただし、これはどの漢方薬にも共通して言えることですが、漢方薬はその人の体調や体質、症状にあったものを服用しなければ効果はあまり期待できません。
中には補中益気湯は合わない体質の人もいると思います。
そのため「不妊に効果があると人から聞いたから」などと、自己判断で服用するのはやめたほうが良いでしょう。
自分に合わないまま服用していると、いくら漢方薬でも副作用がでることがあります。
服用の際しては必ず医師など専門家の指導の下服用することをお勧めします。