卵管障害の大きな3つの原因とは?
卵管障害の原因は大きく分けて3つ
前回ご紹介した記事「卵管障害とは?」で卵管障害に関する症例や症状についてご紹介しましたが、今回は卵管障害の原因についてまとめていこうと思います。
不妊症というものはなってからでは遅い場合もあり、なるべく原因を知っておきその原因を排除して予防することも大事なのです。
まず結論から言うと以下の大きな3つの原因があると言われています。
- 子宮内膜症による癒着
- クラミジア等による感染からくる炎症
- 開腹手術による卵管周囲の癒着
それでは一つずつ見ていきましょう。
子宮内膜症による癒着が原因の卵管障害
通常、子宮内膜に発生するはずの子宮内膜組織が卵管に発生する場合があります。
この場合、卵管に炎症が発生し癒着してしまう可能性があります。
子宮内膜症は子宮そのものの病気ではなく、子宮内膜に発生するはずの子宮内膜組織が他の場所に発生すること言い、このケースでは卵管に発生したことによって卵管が詰まり、炎症を起こすことで卵管障害の原因になるのです。
クラミジア等による感染からくる炎症
クラミジアとは人間の細胞の中で増えてしまう寄生微生物のことを言います。
このクラミジアに感染した症状を性器クラミジア感染症といいます。
特に女性がこの性器クラミジア感染症の場合、本人にほとんど自覚症状がないため、感染による炎症が骨盤まで広がってしまうこともあり、今回のように卵管に発生して炎症をお越し卵管障害となるケースが見受けられます。
繰り返しになりますが本人にほとんど自覚症状がないため、注意が必要です。
結婚前のブライダルチェックなど、出来れば事前に性器クラミジア感染症に感染していないか検査キットなどで調べておくのも良いでしょう。
開腹手術による卵管周囲の癒着
過去に子宮外妊娠をした経験があったり帝王切開を受けた際や開腹手術をした際に卵管に菌が進入し炎症を起こして癒着することがあります。
また、以前に盲腸、腹膜炎、内臓に関する手術でなどで開腹手術をおこなった場合も卵管周囲の癒着するケースがありますので、経験者は産婦人科の医師に報告しておいた方が良いでしょう。
このように卵管障害の原因は非常に多岐にわたります。
特にクラミジアに関しては若い女性の間で流行の兆しをみせており、自覚症状もそんなにないことから気づきにくく注意が必要です。
次回はこの卵管障害の治療法についてご紹介していきます。