晩婚型夫婦の私たちが不妊治療を始めたわけ

私が結婚したのは38歳、主人が42歳の時で私達は近年増加中の晩婚型夫婦です。

私達は結婚前に2年間同棲していました。
同棲期間中36歳の時に、私は子宮外妊娠をしています。
本来、受精卵は子宮内に着床しなくてはいけないのですが、私は子宮内にではなく左の卵管内に妊娠してしまったのです。

下腹部の痛みと出血が多く、産婦人科へ行きました。
医師から「放っておいたら卵管が破裂し、強い痛みでショック死をしてしまう場合がある」と説明を受け、そのまま緊急入院し手術室が空き次第、腹腔鏡手術をすることになりました。

薬でなんとかなるものでもなく、受精卵がある卵管部分を切除するという選択しかありませんでした。
卵管を切除すると、子宮と卵巣をつなぐ道が切断されるので、左側の卵巣は使えなくなり、右側の卵巣からの排卵でしか妊娠ができなくなるとのことで、私はかなりのショックを受けました。
しかし、手術を受ける以外にどうすることもできず受け入れるほかありませんでした。

妊娠、出産、不妊症というものが認識できていない無知な私

卵巣が片方しか使えなくなったこの時点でも、私はまだいつでも自分は妊娠できると信じていました。
今回は子宮外妊娠だったけど妊娠にはかわりなく、単純に考えて確立は半分に減っても、右側の卵巣がまだ使えるのでなんとかなると思い込んでいました。

現に子宮外妊娠を経験した人の中でも、その後自然妊娠をして無事出産をしている人は大勢います。

私もその人達と同じように子供をもてると、疑いもしませんでした。
なぜなら不妊症について、あまりにも無知だったからです。

左側の卵管切除から1年半ほど経ったある日、テレビで不妊治療を専門とする医師が出演している番組を偶然観て、自分自身がほんとうに妊娠できるのかと不安をおぼえ始めるようになり、それ以降不妊治療に関する書物に目を通し知識を得ていきました。

無責任な情報をまき散らしている人々

世間では

「最近は昔と違って30歳を過ぎて初産なんて、ざらにいるわよ。大丈夫!」とか
「35歳?まだまだ妊娠できるわよ!大丈夫」
「最近は40歳でも普通に産めるから心配いらないわよ!」

などと言われています。

私は何度も、こういった内容を耳にしたことがありました。
皆さんもこんな話を聞くと安心しませんか?でもこれは、とんでもなく無責任な情報をまき散らしているだけです。

確かに昔と違って、医療技術は進歩し高齢でも分娩中の事故などは減少しているとは思いますが、年齢が上がれば上がるほど卵子は、どんどん老化し、受精卵も着床しにくくなります。
着床して妊娠判定が陽性とでても、出産に至ることができない…といった可能性も高くなります。

子供を作ろうとしているのに2年経っても妊娠できないのは不妊症で治療が必要だということを知り、慌てて私は不妊治療を始めました。
もっと早くになぜ治療を始めなかったのかと後悔が残っています。

不妊治療を開始してから、顕微受精2回目で私は運よく妊娠し、健康な第1子を出産しました。

そして第2子を授かるために再び治療を始めましたが2回流産をして44歳で治療を断念しました。

以前30代前半の新婚カップルから「1~2年は二人だけで旅行なんかを楽しんで、子供はそれから考えます。」と言っているのを聞いたことがあります。

「1~2年後に作ろうと思って、できればいいですけどね….」と私は思いました。
また別の30代半ばのご夫婦は「上の子と下の子との間は4歳あけます。

歳が離れているほうが、兄弟喧嘩も起こりにくいと思うから」と言っているのを聞きました。
「4年経ったらあなたは何歳ですか?4年後に運よく妊娠できればいいですけどね…第2子を望まれるなら、できるだけ早く作ったほうがいいですよ!」と心の中で思いながら私は聞いていました。

夫婦の問題ですので、私が立ち入ることではないと思い何も言いませんでしたが、不妊治療の専門医がもしその場にいたら、きっと私の心の声と同じことを助言されたと思います。
インターネットで検索すると、不妊の原因や治療についての情報が簡単に得られますが、不妊治療の専門医が書いた本を一度、読んでみるのも良いのではないでしょうか

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