クロミッドで双子が生まれる確率があがるって本当?【排卵誘発剤】
クロミッドの双子を授かる確率が高くなるという噂の真実。
「不妊治療をすると双子が生まれやすい」といった話を耳にしたことがある、という人もいるのではないでしょうか。
すべての不妊治療にこれが当てはまるというわけではありませんが、実際排卵誘発剤を用いた不妊治療を行った場合双子が生まれる確率は高くなると言われています。
排卵誘発剤にもいろいろな種類がありますが、中でもクロミッドという排卵誘発剤を使用した場合、双子を授かる確率が高くなると言われています。
これはどうしてなのでしょうか。
クロミッドを使用した場合、双子の確率は〇%ほどにまで上がります
一口に排卵誘発剤といっても、体にどのように働きかけるのかは薬によって異なります。
クロミッドは、脳の視床下部に作用して性腺刺激ホルモンの分泌を活性化させることで排卵を促す排卵誘発剤ですが、それ以外にクロミッドには卵子を複数排卵させる働きもあります。
これがクロミッドによる不妊治療を行うと双子を妊娠する確率が高まる理由だと言われています。
複数の健康な卵子があれば受精する確率も高まるわけですから、当然複数の受精卵ができる可能性が高くなるというわけです。
特別不妊治療を行っていない人でも自然に双子を妊娠する確率はもちろんありますが、自然妊娠の場合双子の妊娠確率が1~2%ほどであるのに対し、クロミッドを使用した場合その確率は5%ほどにまで上がります。
双子が生まれる確率が上がる原因がクロミッドの使用だけにあるというわけではありません
とはいえ、それでも確率としては5%ですから、決して双子を妊娠する確率が高いとは言えません。
言い換えれば、クロミッドを使用して不妊治療をした人の大半は一子の妊娠ということです。
また不妊治療をしていなくても、高齢になると複数の卵子を排卵する確率が高くなるため高齢の場合不妊治療の有無に関わらず双子など多胎児の妊娠確率が増えるとも言われています。
そのため双子が生まれる確率が上がる原因がクロミッドの使用だけにあるというわけではありません。
いずれにせよ、双子の妊娠・出産は通常に比べてリスクも伴いますので、もしも双子を妊娠したという場合は医師と十分相談をしながら安全な出産ができるよう努めることが大切です。